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NY市、来週より第2段階の事業再開へ。新型コロナ陽性は1%未満に

ニューヨーク州のクオモ知事は17日、ニューヨーク市が第2段階の事業開始に向かって順調に進んでいると述べた。22日に再開を予定する第2段階の事業には、店外での飲食や、店内での買い物のほか、オフィス内での仕事や、ヘアサロンが含まれている。ソーシャル・ディスタンスや定員の制限、マスク着用は引き続き求められる。

ニューヨーク市では8日から、第1段階の事業を再開した。建設や卸売り、店頭受け渡しに限定した小売業などが含まれる。

▲店頭ピックアップを開始したノードストローム ©mashupNY

ジョージ・フロイド氏の殺害事件の抗議デモが数週間続いており、参加者の間での感染拡大も懸念されていたが、現在感染者数や入院者数は減少が続いている。
昨日の新たな感染者数は567人だった。5万9000件の検査数のうち、陽性率はこれまでで最も低い0.96%となった。現在の入院患者数は761人、死者数は17人まで減少した。

早期に経済を再開したフロリダやテキサス、アリゾナ州などでは感染拡大が続いており、過去最多の感染者数が確認されている。クオモ氏は、第2波に備え、警戒を緩めないよう州民に呼びかけた。

なおクオモ氏は先日、市内のバーの前の路上で、多くの若者がアルコールを楽しんでいると指摘。事業再開の停止や、店舗のリカーライセンスを剥奪する可能性があると警告している

イーストヴィレッジ ニューヨーク
▲イーストヴィレッジの様子 ©mashupNY
既に店内飲食や野外にテーブルを出してビジネスを行っている飲食店も。©mashupNY

定例会見を金曜日で終了

クオモ氏は、ニューヨーク州で最初の感染者が確認された3月2日から、毎日会見を行ってきた。感染者数が減少していることから、今週金曜日で会見を一区切りさせ、今後は必要に応じて開催すると述べた。

新型コロナの震源地となったニューヨーク州の会見は、オンラインでのストリーミングからテレビ放送されるようになり、全米だけでなく世界でも注目を浴びた。
クオモ氏は、データや科学的根拠に基づく状況説明に加え、家族のエピソードなど人情味にあふれる話や、トランプ大統領との交渉など、多くの人々の称賛を集めた。新型コロナ対策に対する州民の支持率も上昇した。

一方で、州のロックダウンが遅れたことや、老人ホームに関する対応、2万5,000人近くの死者数を出したことについて、責任を追及する声も上がっている。
クオモ氏は会見で、ウイルスは欧州からきており、同地からの旅行者を止めなかった連邦政府の対応の遅れについて、繰り返し非難している。

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