ニューヨーク市は8日、事業再開の第一段階をスタートした。
この日はちょうど、市内で初の新型コロナウイルスの感染者が確認されてから100日目にあたる。必須事業以外のビジネスの閉鎖が命じられてから約2ヶ月半ぶりに一部の事業が再開する。
第一段階では建設業や製造業、卸売、小売業(路上または店頭受け渡しに限定)の再開が許可される。
パンデミックの最中に個人用保護具の生産を開始したブルックリンのネイビーヤードで会見を開いたビル・デブラシオ市長は「力強い日だ。コロナウイルス危機の100日目にあたり、この病からの解放をスタートする日だ。前進する日だ」と語った。
デブラシオ氏は再開にあたり、公共交通機関に関する新たな施策を発表。新たに20マイルのバス専用道路および専用車線を設け、バスサービスの頻度を増すとともに75万人以上のニューヨーカーの迅速な移動を助けると語った。「バスサービスを速めるたびに、より多くの人々がバスを利用し、これが正しい移動方法だと感じる。車はいらないのだ。公共交通を利用できる。改めて言うが、頻度が増すということは、より安全になることと同等だ」と語った。
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地下鉄について、ニューヨーク市警察の学校安全課の職員800人を駅に配置。「ニューヨーカーを教育し、無料のフェイスマスクを配布、人々が乗車時に快適に感じるよう支援する」と語った。
またスタテン島フェリーをラッシュ時に増便するほか、路上駐車に関する規制の停止を2週間延長すると語った。
デブラシオ市長の発表によると、第一段階の再開で20万人から40万人が職場復帰する予定だという。