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マンハッタンの事業再開を停止?NY州クオモ知事が警告

ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は14日、ソーシャルディスタンスや、事業再開の規則違反に関する苦情が殺到していると述べ、規則を遵守してない地域について、事業再開を停止する可能性を示唆した。

クオモ氏は、レストランやバーなどが事業再開計画に違反しているケースについて、2万5000件の苦情を受けたと説明。なかでもマンハッタンとハンプトンズで違反が横行していると述べ、「ウイルスの拡散を増大させる可能性が高いことがわかっている状況を許さない」と語った。

続けて「バーやレストランのせいで、ウイルスの拡散が増加するなら、マンハッタンのすべての人々が苦しむことになる。」と指摘。「地方政府は職務を果たさなければならない」と、市に規則遵守を徹底するよう対応を求めた。店に対しては、酒類販売免許の取り消しもありうると述べた。
具体的なエリアは指摘しなかったが、クオモ氏は前日、イーストヴィレッジの混雑した動画をリツイートし「私に咎めさせないで」と呼びかけている。

クオモ氏は、経済再開後に感染増加に転じたために再開計画を一時停止したユタ州とオレゴン州に触れ、「州全域を停止する前に私が何をするか申し上げると、規則を遵守していない地域で再開を停止するつもりだ」と警告した。

ニューヨーク市は今週から事業再開の第一段階をスタートした。第一段階では建設業や製造業、卸売、小売業(路上または店頭受け渡しに限定)の再開が許可される。なお、レストランやバーは、パンデミック中からテイクアウトのみの販売が許可されている。

好天に恵まれた週末、マンハッタンのイーストビレッジにあるバーやレストランの前は、大勢の人々で賑わった。この中には警察車両がマイクでソーシャルディスタンスの注意を呼びかける様子や、マスクを着用していない人々に警察官がマスクが配布する姿が見られた。

なおニューヨーク州の前日の死者数は、これまでで最も少ない23人だった。入院者数は1,657人と、3月20日以来の低水準となっている。

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