中国 「コロナ研究所流出」ツイートめぐってイーロン・マスクに警告

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中国共産党の機関紙、人民日報の傘下の「環球時報」が、新型コロナウイルスの起源に関するツイートをめぐって、イーロン・マスク氏に警告を発した。

CNBCのレポーター、ユニス・ユン氏の報告によると、同紙が問題にしたのはマスク氏が27日投稿したツイート。マスク氏は、武漢ウイルス研究所を起源とする主張とアンソニー・ファウチ博士の責任を結びつける内容のツイートに返信する形で、「彼(ファウチ博士)は、パススルー組織(エコヘルス)を通じてそれをやった」と投稿した。

オリジナルツイートは、先日のウォール・ストリート・ジャーナルの記事に言及したもので、同紙は米エネルギー省が研究所から流出した「可能性が高い」と結論づけたと報じていた。投稿主は、国立衛生研究所(NIH)が過去に非営利団体「エコヘルス・アライアンス」を通じて、武漢ウイルス研究所に助成金を提供していた事実と結びつけ、ファウチ氏がコロナの開発に資金提供したことになるのではないかと投稿した。

なおファウチ氏は、NIH傘下の国立アレルギー感染症研究所の所長で、パンデミックでは政府の首席医療顧問として新型コロナ対策を率いた。

マスク氏の投稿は、研究所流出の主張に同意を示すものとなったが、これに環球時報は「マスク氏、中国の鍋を割っているのか?」と題した記事を掲載し、マスク氏が「反知性的な右派の陰謀論者」に加わったと牽制した。

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ユン氏によると「食後に鍋を割る」という言い回しには「飼い主の手に噛み付く」といった意味がある。記事は中国とマスク氏の関係に触れていないが、電気自動車メーカー、テスラは中国に工場を有し、同社にとって中国市場は世界第2位の規模だという。

先述のウォール・ストリート・ジャーナルの報道をめぐっては、エネルギー省は結論の確信度を「低い」としており、主張は弱いとの見方がある一方、コロナウイルス対策の調査を実施している下院委員会では、関係省庁に新たに資料の提出を求めるなど、共和党を中心に追及する機運が高まっている。