かつて日本人差別発言も「ルルレモン」創業者がダイバーシティを批判

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ルルレモン
©MashupReporter

カナダ発の高級ヨガブランド「ルルレモン」(Lululemon)の創業者が、同社の現在のダイバーシティやインクルージョンに対する方針に不満を示した。

元CEOでビリオネアのチップ・ウィルソン(Chip Wilson)氏(68)は、2日に公開されたフォーブスのインタビューで、ルルレモンが広告に起用するモデルは「不健康」で「病んで」いるように見え、「インスピレーションを与えるものではない」と不快感を表した。

さらに「すべての人に全てを提供するGAPのようになろうとしている」と同社の戦略を批判しつつ、ブランドというものは「すべての人のために存在するものではない」と主張。さらに「特定の客の来店を望んでいないことを明確にすべきだ」と語った。

日本人の発音やプラスサイズを揶揄

ウィルソン氏は1998年にルルレモンを設立し、2007年までCEOを務めた。フォーブスによると、ルルレモンの売上高は世界第7位で、同氏が保有する推定純資産は87億ドルだという。これまでにも人種や体型などに関する差別的な発言が、物議を醸してきた。

2005年のナショナル・ポスト・ビジネス・マガジンのインタビューでは、ブランド名の由来について尋ねられた際、日本人は「L」を発音できないからと語っていた

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ウィルソン氏は、日本人が自分が創業したスケートボード・ブランド「Homeless」を気に入っているのは、名前に「L」が入っていたからだと説明。「彼らの語彙にLは存在しないため、日本のマーケティング会社はLのついたブランド名を思いつかない。彼らが発音するのは難しい。だから次に会社を作るときは、3つのLが入った名前にして、3倍金が稼げるかを試してみた」と述べ、「日本人が発音するのを見るのは面白い」と語っていた。

同年のカルガリー・ヘラルドのインタビューでは、プラスサイズの洋服を製造するには、30%のコストが追加でかかると説明し、これらのサイズ展開は「マネー・ルーザー」と発言していた。

2013年には、ブルームバーグTVのインタビューで、ヨガパンツに毛玉ができるという消費者からの苦情について問われた際、「率直に言って、一部の女性の体には合わない」と発言。ももの”すれ”やパンツにかかる圧力が問題だと指摘するなど、プラスサイズの女性のための製品ではないと示唆したことで非難を浴びた。ウィルソン氏はこの発言の後、取締役会の会長を辞任。2015年に取締役会を退任した。

ルルレモンは2020年11月、包括性や多様性に対する取り組みを推進するため、社内にIDEA(インクルージョン・ダイバーシティ・エクイティ・アクション)部門を設立した。しかし同社の従業員はBoFに対し、あくまでも企業イメージを守るために作られた部門だと主張。実際には、有色人種ではなく「より資格のない白人」の採用が優先されていると同社の方針を批判していた。