ロシアのコロナワクチン開発者が死亡

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ロシア製新型コロナウイルスのワクチン「スプートニクV」の開発者が、自宅に押し入った男に襲われ死亡した。金を巡って口論となった後、ベルトで絞め殺されたとみられている。英紙デイリーメールが伝えた。

死亡したのはアンドレイ・ボチコフ氏。ワクチンの開発に関わった18人の科学者の一人だったという。

2日にモスクワにある自宅で死亡しているのが発見され、ロシアの調査委員会が現在調査を進めている。容疑者はすでに拘束され、殺人罪で起訴された。犯行を認めているという。調査委員会は、現場から逃走をはかった男を「最短時間」で発見したとし、別件で起訴中だったとも明らかにしている。現地メディアによると、男は過去に風俗がらみの犯罪で、10年間服役していたことがあったという。

ボチコフ氏は、ガマレヤ記念国立疫学・微生物学研究センターでシニアリサーチャーを務め、スプートニクVの研究で、祖国功労勲章を受賞していた。

人工衛星にちなんで付けられた同ワクチンは2020年8月、世界初の「ウイルスベクターワクチン」としてロシアで承認された。ロシア側は世界最速を誇示したものの、治験の最終段階を経る前に承認を与えたとして、当時、西側諸国からは懐疑的な目が向けられた。

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ロシアでは、政府関係者が不審な死を遂げるケースがたびたび報じられている。

先月16日、国防当局に務めていたマリナ・ヤンキナ氏(58)が、サンクトペテルブルグにあるマンションの16階から転落し、死亡しているのが発見された。

その3日には、内務省の過激派対策本部の元副本部長ウラジーミル・マカロフ少将(72)が、モスクワ近郊にある自宅で死亡しているのが発見された。マカロフ氏は1月にプーチン氏によって解任されたばかりで、猟銃を使って自殺をはかった可能性があると伝えられている。