NY世論調査 クオモ知事の人気急上昇。87%が新型コロナの対応支持

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新型コロナウイルスの対応で強いリーダーシップを発揮しているとして、全米の注目を集めるニューヨーク州のクオモ知事の支持率が急上昇していることが分かった。

シエナ大学が毎月実施しているニューヨーク州の世論調査によると、クオモ氏への支持率は、前月の44%から71%に急上昇した。

同大学によると、現在3期目を務めるクオモ知事の支持率は、サンディフック小学校で起きた銃乱射事件をきっかけに成立した銃改革法(Safe Act)の成立直前の2013年1月以来、最も高い数字を記録した。

コロナ対策は87%が支持

新型コロナウイルスの対応に関して、ニューヨーカーの87%がクオモ氏の対応を支持すると回答。支持しないは、わずか11%だった。

クオモ氏は、超党派の支持を得ており、民主党員は95%、共和党員は70%、無党派層は87%となっている。保健当局(76%)や、国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ博士(74%)の支持率も70%を超えた。ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は61%だった。

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トランプ大統領のコロナウイルスの取り組みに関しては、41%が支持、56%が不支持と回答した。共和党員の支持率は82%と高い一方、民主党員の支持は20%となっている。

コロナウイルスそのものに関しては、92%の住民が非常に(73%)または、やや(19%)心配だと回答した。79%は自身の感染を懸念している。住民の3分の1は、周囲で感染した人を知っていると回答した。

ニューヨークは新型コロナウイルス感染のホットスポットとなっており、最初の感染者が発見されてからわずか1カ月間で、6万5,000人を超えた。死者数は1,200人となっている。

クオモ氏は、ニューヨーク州で確認された1人目の感染者から毎日会見を行い、現在の取り組みや、今後の対策について、住民に説明を行っている。
データや数字、科学的根拠に基づいた明確な対策に加え、個人的なエピソードを交えたアドバイスが、住民の不安を和らげ、安心感を与えると評価されている。会見はテレビやオンラインで配信され、州外からも多くの人々から視聴している。