米俳優、反イスラエル活動家からカフェでハラスメント受ける

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俳優アレック・ボールドウィンがマンハッタンにある飲食店の店内で、反イスラエルの活動家からハラスメントを受ける出来事があった。

ニューヨークポスト紙によると、騒動が起きたのはグリニッジ・ヴィレッジにあるカフェ「Maman」。活動家の女性は、店のカウンターで注文しようとしていたボールドウィンに近づき、「フリー・パレスチナ!」「アレック、一度でいいからパレスチナの解放を呼びかけてくれる?」と繰り返し要求。さらに「なぜあの女性を殺したの?なぜ投獄されない?」と、映画「Rust」の撮影現場で起きた誤射事件に言及し、「犯罪者」と呼んだ。

ボールドウィンが店から出ていくよう促しつつ、店員に警察を呼ぶよう求めると、女性は「F–K イスラエル」「F–K シオニズム」と大声を上げた。映像は、ボールドウィンが、撮影していた携帯電話を手で払いよける場面で終わる。

女性はその後、店から追い出されたという。ポスト紙が入手した写真には、ボールドウィンが、ショートパンツにブラジャー姿の活動家の手首を掴み、店の階段を降りるよう促す様子が撮影されている。

ハラスメントをはたらいたのは、左派の著名なアクティビスト「クラックヘッド・バーニー」(Crackhead Barney)。目立つ服装で抗議集会やパレードを訪れ、広範な社会問題について一般人や警官、政治家らに突撃取材を試みる「アンブッシュ・インタビュアー」として知られる。インスタグラムでは、10万人近いフォロワーを有する。

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クラックヘッド・バーニーは今回の騒動について声明で、「私のパフォーマンスアートと対立的なメディアは、アメリカ社会における二重基準に関するステートメントだ」と指摘。「米国は、虐殺が起きているパレスチナでイスラエルを支援し、自国では、権力者が礼儀正しさや尊厳を取り繕い続けるよう求めている。一方で、われわれは世界に死とテロを輸出している」と政府の対応を批判した。さらに「世間では、大規模な抗議活動やイスラエルへの支援停止を求める声が上がっているが、エンターテインメント業界の大部分は沈黙している。さらに悪いことに、イスラエルの虐殺を支持している」とハリウッドを非難した。

なお、ボールドウィンは昨年12月にも、新パレスチナ派の抗議者とミッドタウンの路上で出くわした際、ガザ地区への侵攻を巡り、激しい口論を交わす一幕があった。