ニューヨーク州知事「新型コロナウイルスの市中感染は避けられない」

ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ(Andrew Cuomo)州知事と、ニューヨーク市のビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長は2日朝、市内で初めて確認されたコロナウイルス(COVID-19)の陽性患者に関して、共同で会見を行った。

感染が確認されたのは、マンハッタン在住で医療従事者の女性、39歳。イランで働いており、先週火曜日に帰国した。せきなどの呼吸器症状が出たため、病院を訪れた後、検査で陽性が判明した。重症ではないため入院せず、自宅で隔離された状態だという。飛行機に乗っていた際は症状がなく、空港から自宅まではカーサービスを利用。患者の配偶者も医療従事者で、陽性の診断結果が出ると考えられており、現在ともに隔離された状態にある。現在、同じ便の乗客や運転者に連絡を取っていると発表した。

クオモ州知事は「今後より多くの感染者が確認されるだろう。市中感染もあるだろう。これは、避けられない」と述べ、「世界の玄関口であるニューヨークで、感染者が確認されるのは、時間の問題だった。」と語った。
「今後われわれが取り組むべきは、感染者を増やさないよう、できるだけ多くの検査を実施することだ。感染は撲滅できないが、検査によって制限することはできる」と語った。一方、ニューヨークでの感染リスクは低いことを強調した。

ニューヨーク州およびニューヨーク市では、連邦政府の承認により地元の研究施設での検査が可能となった。クオモ州知事によると、結果が判明するまでの時間が短縮され、1週間以内には1日に最大1,000人の検査が可能になるという。

クオモ州知事は「われわれは、香港かぜや鳥インフルエンザ、エボラ、SARS、MERS、はしかなどを克服してきた。現実的には感染者の80%は治癒し、20%が重い病気となる。」と事実を重視するよう促した。「死亡率がより高い高齢者に焦点を当てる必要がある」と述べた。さらに、学校や車両などの公共スペースは消毒剤で清掃を行う計画を発表した。