フェイスブック ホロコーストを否定する投稿禁止へ ザッカーバーグ氏 方針一転

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フェイスブックは12日、ホロコーストを「否定または歪曲する」すべてのコンテンツを禁止すると発表した。

同社は決定の背景に、世界的な反ユダヤ主義の増加と、ホロコーストに対する無知が警戒が必要なレベルになっていると説明。米国の18歳から39歳の4分の1が、ホロコーストを作り話や誇張されたものだと考えている、または確信を持っていないと答えていると、最近の調査結果に言及した。

マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は声明で「反ユダヤ主義的な暴力の増加を示すデータを見たことで、私の考えは進化した」と述べ「許容できるスピーチとできないものの間に境界線を引くことは簡単ではないが、現在の世界の状況では、これが正しいバランスだと考えている」と語った。

ザッカーバーグ氏は2018年、ポッドキャストのインタビューで、ユーザーは意図しない間違いを犯す可能性があるとして、ホロコーストを拒否するコンテンツを削除しない意向を示していた。

また今年5月、ツイッターがトランプ大統領のツイートに「ファクトチェック」ラベルを表示した際、フェイスブックは「真実の裁定者」ではないと主張。「プラットフォーム企業ならばなおさら、こういったことをやる立場に立つべきではない」と、ツイッターの対応を批判していた。

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なお、フェイスブックは今月6日、Qアノン陰謀論に関連するすべてのアカウントを削除すると発表している。