ホームニュースポリティクス民主主義を脅かす「ガンが転...

民主主義を脅かす「ガンが転移」オカシオ・コルテス議員 FBの社名変更に皮肉

米フェイスブックは28日、社名を「Meta(メタ)」に変更すると発表した。

マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者は同日配信した「Connect 2021」会議で「われわれはソーシャルメディア企業と認識されているが、われわれのDNAにあるのは、人々をつなぐテクノロジーを構築する企業というものだ。われわれがソーシャルネットワーキングを始めたときのように、メタバースが次の開拓地となる」と説明。「これから、われわれはフェイスブックではなくて、メタバース第一で行く」と語った。

フェイスブックの名称は今後、メタブランドの参加で、インスタグラムやWhatsAppと同様に、プロダクトネームとして存続する。

なお同社は、メタバースについて「物理的に同じ場所にいない人々と一緒に作ったり、探索したりすることのできる一連のバーチャルスペース」と説明している。

フェイスブックといえば、元プロダクトマネージャーの内部告発者が、米英で議会証言を行なったばかり。同社の誤情報チームにいたフランシス・ホーゲン氏は「天文学的な利益」と急成長を優先し、子供たちに害を与え、分断を煽り、民主主義を損なっていると主張。透明性を担保する規制の必要性を訴えたほか、証券取引委員会に膨大な内部文書「フェイスブック文書」を提出した。

社名変更の発表に、ツイッター社のセキュリティーアカウントは、「われわれがMETAとして認識しているのはこれしかない」とコメントをつけて、同社の「METAチーム(マシンラーニング、倫理、透明性、アカウンタビリティ)」に関する過去の記事をシェア。内外の批判に揺れる同社を揶揄した。

テック・ジャイアントやビリオネアへの厳しい批判で知られる民主党左派、アレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員(ニューヨーク)も早速、批判を展開。「利益のために独裁主義を応援し、民主的な社会を破壊するグローバルな監視とプロパガンダマシーンへ」と転移する「民主主義に対するガン」と自ら宣言したようなものと皮肉を述べた。

コルテス議員は、7月にアマゾンの創設者のジェフ・ベゾス氏が宇宙旅行に行った際にも、低賃金と「非人道的な職場」で働く同社の労働者が支払ったのだとツイート。フェイスブックについては今月初め、競合を「所有、模倣、破壊」しようという「独占的な使命」が「自由社会と民主主義に驚くほど壊滅的な影響を及ぼしている」と非難していた。

TOP STORIES