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クオモNY州知事 3人目のセクハラ告発「キスしていいかい?」

ニューヨーク州のクオモ知事に3人目のセクハラ疑惑が浮上した。1日、ニューヨークタイムズが報じた

セクハラを受けたと名乗り出たのは、アナ・ルック(Anna Ruch)さん(33)。2019年9月、友人の結婚式に参加した際、初対面のクオモ氏から背中を触られたほか、キスを迫られるなど、望まない振る舞いを受けた告発した。

ルックさんの説明によると、会場で、クオモ氏に新婚夫婦に送られた暖かい言葉に対する感謝を述べると、次の瞬間、クオモ氏が背中に手を回したという。ルックさんは背中の空いたドレスを着用していた。素肌に触れられたルックさんがクオモ氏の手を払うと、クオモ氏はルックさんを「攻撃だ」と呼び、頰に手を当てたという。

ルックさんは、背中の手を払うのは「触れて欲しくないという十分なサイン」であるにも関わらず、さらに、周りに聞こえるような声で「キスをしてもいいか」と尋ねたと説明。「非常に不快で、恥ずかしかった。彼こそが恥かしい思いをするべきなのに」と心境を振り返った。

ルックさんはクオモ氏から身をそらしたが、クオモ氏の唇が自分の顔に触れたかどうか、友人に聞かなければならないほど動揺していたという。友人からは、知事が頰にキスをしたと告げられたという。

記事には、困惑した様子のルックさんの顔を、クオモ氏が両手で挟む様子を撮影した写真が掲載されている。

後に気を取り戻し、会場を出る前にクオモ氏に話をしようと考えたが、見つけることができなかったという。

ルックさんは同紙に「この件について、私には選択肢がなかった。クオモ氏の自分に対する身体的な支配について、選択肢がなかった。それが腹立たしい」と語っている。

ルックさんは、元オバマ政権メンバーで、2020年選挙ではバイデン陣営で働いたという。これまでに告発した2人はクオモ氏の部下だが、ルックさんはクオモ氏と面識がなかった。さらに、やりとりは大勢が集まる祝賀の場で行われたという点でも状況が異なり、ルックさんはこれがさらに不快だと示唆した。

タイムズはルックさんが経験したことは、クオモ氏の行動を「ひどく不愉快な言動のパターン」を裏付けるものだとしている。

クオモ氏 釈明に非難殺到

これまで2人の側近が、クオモ氏によるセクハラを訴え出た。

2018年に経済開発局の事務次官兼および知事室特別顧問を辞任したリンジー・ボイラン氏は24日、Mediumの投稿で、在職中、移動中の機内でストリップ・ポーカーをしないかと誘われたほか、同意なくキスをされたなど、不適切な行為を受けたと告発した。

この3日後、昨年11月まで保健政策顧問を務めていたシャーロット・ベネット氏は、性生活について質問を受けるなど、クオモ氏からセクハラを受けたと告白した。

クオモ氏は28日、声明で「職場では時々、ふざけたり、面白いと思う冗談を言っている」とした上で、「今となって、私のやりとりは、無神経で個人的すぎることを理解した」と説明。「意図しない感情」を抱かせたとして、誤解を与えた発言について「真に申し訳ないと思う」と謝罪を表明した。

ベネット氏の代理人、デブラ・カッツ(Debra S. Katz)弁護士はこの声明に対し、「メンターとしての行動ではなく、彼の発言はベネット氏によって誤解されたものではない。彼は彼女とのセックスのために権力を行使した」と非難。「セクハラの典型例」と主張した。なおカッツ氏は、2018年のブレッド・カバノー最高裁判事の指名承認に際して、高校生時代にカバノー氏から性暴行を受けたと訴えたクリスティン・ ブレイシー・フォード教授の代理人を務めている。

デブラシオ市長も1日、ラジオ番組や記者会見で、クオモ氏の声明は謝罪ではないと一蹴した。「セクハラは笑い事で済まされない。深刻に受け止めるべきだ」と非難。「徹底した、迅速な調査」を期待すると語った。

ナッソー郡の元地方検事でキャスリン・ライス(Kathleen Rice)下院議員は同日、民主党の代議員として初めて、クオモ氏の辞任を訴えた。

一連のセクハラ告発に対して、レティシア・ジェームズ州司法長官が調査の準備に着手し、外部の調査官の人選を行なっているという。

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