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クオモ前NY知事 側近の胸触った容疑 不起訴に

ニューヨーク州のオールバニー郡地方検察室は4日、クオモ前知事に対する起訴を取り消すと発表した。NBCニュースが伝えた。

クオモ氏は金曜日に出廷を控えていた。

クオモ氏が起訴されたのは昨年10月。起訴状はオールバニーの保安官事務所によって提出され、クオモ氏が知事だった2020年12月、知事官邸で側近のブリタニー・コミッソーさん(33)に対して、「貶め、自身の性的欲求を満足させる目的」で、「意図的に、正当な目的なく、被害者のブラウスに無理やり手を入れて、体の一部に触れた」とされた。

ニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官は昨年8月、クオモ氏の辞任のきっかけとなったセクハラ調査報告書で、クオモ氏から11人の女性に対して「連邦法および州法違反となるセクハラ」行為があったと結論づけたが、コミッソーさんはこのうちの1人だった。

なお、クオモ氏はすべての疑惑について、否定している。

オールバニー郡のデビッド・ソアレス検事長は、取り消しの判断について、被害者の主張は信頼できるとしつつ、すべての証拠を審査した結果、「裁判で立証責任を果たすことはできないと結論づけた」と説明した。

コミッソーさんは前日、弁護士のブライアン・プレモ氏を通じてこの知らせを受けたという。

プレモ氏はNBCに声明で、コミッソーさんは検察の決定に発言する権限はないとした上で、「決定権を有しているのは、真実を発信し続け、民事訴訟で裁きを求めるという自らの決意に関してであり、やがてそれは実行されるだろう」と、今後の展望を示した。

一方、コミッソーさんは4日、ニューヨークポスト紙の取材に答え、検察の判断は「訴え出ようとする女性を妨げる」と話し、「良いメッセージを示しもしなければ、証明するものでもない」と批判。「がっかりしている」と語った。

一連のセクハラ告発で、クオモ氏にとってコミッソーさんが最も深刻なものとみられていた。

昨年末、ウエストチェスター郡の検察は、管轄内で起きた2人の女性に対するセクハラ行為について、告発は信頼できるとしつつ、「ニューヨーク州の刑法の法定要件により、刑事訴追はできない」と発表した。

この数日前には、ナッソー郡の検察が同郡で起きたケースについて「信頼できる、深刻な問題であるが、ニューヨーク州法では犯罪ではない」と結論づけた。

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