クオモNY州知事、誤解を与えた発言に謝罪、セクハラ行為は否定

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クオモ政権で働いていた2人の女性が、知事からセクハラを受けたと訴え出た問題で、クオモ知事は28日、セクハラ行為を否定しつつ、誤解を与えた発言について謝罪すると発表した。

2018年に経済開発局の事務次官兼および知事室特別顧問を辞任したリンジー・ボイラン氏は24日、Mediumの投稿で、在職中、移動中の機内でストリップ・ポーカーをしないかと誘われたほか、同意なくキスをされたなど、不適切な行為を受けたと告発した。

この3日後、昨年11月まで保健政策顧問を務めていたシャーロット・ベネット氏(25)は、性生活について質問を受けるなど、クオモ氏からセクハラを受けたと訴え出た。

クオモ氏は、「職場で時々、ふざけたり、面白いと思う冗談を言っている」「個人的な生活や、関係、結婚しているかしていないについてからかうことがあった」とした上で、「今となって、私のやりとりは、無神経で個人的すぎることを理解した。自分の立場を考慮すると、わたしのコメントは、意図しない感情を抱かせたのだと理解している」と説明した。

「一部の発言が、望まない誘惑と誤解を与えたと認識している」と述べ、「そのように感じた範囲において、真に申し訳ないと思う」と述べた。

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一方、「不適切に触れたり、誘ったりしたことはない。不快に思わせようと思ったことは一度もない」とセクハラ行為を否定。市民はこれらの疑惑の答えを知る権利があるとした上で、「だからこそ、外部の独立した調査を依頼したのだ」と発表した。

セクハラ疑惑を受け、州議会および連邦議会議員からも調査を求める声が上がっていた。

クオモ氏は当初、独立調査をするとしつつ、自ら調査官を指名するなど、調査の過程をコントロールしようとしたが、度重なる批判を受けた後、最終的にレティシア・ジェームズ州司法長官に調査官の指名を要求したと発表した。

28日にはサキ大統領報道官が、バイデン大統領が独立調査を支持していると表明した。また、ナンシー・ペロシ下院議長も、両疑惑は「深刻かつ信用できる」とし、「独立調査には、関係者全員に対して、適切手続きが保証されなければならない」と、調査を支持する姿勢を示した