クオモNY州知事にセクハラ疑惑。側近にキス

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ニューヨーク クオモ州知事
Hans Pennink / Shutterstock.com

パンデミック中の老人ホームの対応を巡り非難の声が高まっているニューヨーク州のクオモ知事に、セクハラ疑惑が浮上した。

2018年9月に経済開発局の事務次官兼および知事室特別顧問を辞任したリンジー・ボイラン(Lindsay Boylan)氏は24日、Mediumの投稿で在職中、移動中の機内でストリップ・ポーカーをしないかと誘われたほか、同意なくキスをされたなど、不適切な行為を受けたと告発した。

ボイラン氏は、今年行われるマンハッタン区長選挙に出馬を表明している。2019年には民主党の下院予備選挙に出馬したが、現職のジェロルド・ナドラー議員(ニューヨーク州)に40ポイント差をつけられ大敗している。

ボイラン氏によると、クオモ知事と初めて会ったのは、2016年にマディソン・スクエア・ガーデンで行われた再開発に関するイベントだった。その後間も無く、当時の上司から、クオモ氏が「熱をあげている」と伝えられた。

さらに、知事室の長官からメールで、クオモ氏が、ボイラン氏は(クオモ氏と恋人との噂のあった)リサ・シールズさんと似ており、「シスターズになれる」などと話していると伝えられたという。その後、クオモ氏は、同僚の前でボイラン氏をリサと呼び始めたという。

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このほか、年末のパーティ時にボディーガードを通じて、知事室に個人的に呼び出された話や、バレンタインデーに、クオモ氏から、フロアで自分だけが花束を受け取ったエピソードを明かしている。

また2018年、ニューヨーク市内にあるオフィスで、クオモ氏と経済やインフラプロジェクトに関する一対一の協議を終え、部屋を出ようとした際、クオモ氏から突然、唇にキスをされたと明かした。別の職員が通り過ぎるを見て、見られたのではないかと不安になるとともに、「知事の”恋心”のせいで、自分が高職を得たと思われるという考えの方が、キスそのものよりも屈辱的だと思った」と心境を綴っている。

その後、クオモ氏に対する「恐怖感が増し、毎日吐き気をもよおす」ようになり、女性のシニアメンバーとの関係も悪化したと振り返っている。

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