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「未来の共和党スター」トランプ氏、Qアノン支持者の予備選勝利を祝福

11日、ジョージア州第14選挙区で共和党下院予備選の決選投票が行われ、実業家のマージョリー・テイラー・グリーン(Marjorie Taylor Greene)氏が、神経外科医のジョン・コーワン(John Cowan)氏に勝利した。

ニューヨークタイムズによると、開票結果はグリーン氏57.2%、コーワン氏42.8%。

同地区では、5期目の現職、トム・グレーブス(Tom Graves)議員(共和党)が再選の出馬を辞退した。6月に実施した共和党予備選では、どちらも得票率が50%に届かず、決選投票が行われることとなった。

陰謀論支持、差別発言に党内から非難

グリーン氏は過去、Qアノン陰謀論の支持を公言している。また、SNSをなどを通じて人種差別的な発言を繰り返しており、共和党の有力議員の一部は不支持を表明していた。

2017年に投稿した動画で、グリーン氏はQを「愛国者」と称え、Qの予言は真実であることが証明されており、耳を傾ける価値があると主張。「彼はこの国をとても愛している。私たちと共有した考えを持っていて、熱心なトランプ支持だ」と語っていた。

政治サイトのポリティコは6月、グリーン氏がフェイスブックで、人種差別や反イスラム的な発言をする複数の動画を入手し、公開した。

ビデオでグリーン氏は、2018年の中間選挙で多くのイスラム教徒が選ばれたと述べ、「政府へのイスラムの侵略」と発言。「イスラム法を信じるイスラム教徒は、わが政府に属していない」と述べた。イスラム法は「恐ろしい」と述べ、尊厳がなく、公平ではないと語った。

また黒人やヒスパニックの人々が押さえつけているのは、白人ではなく、ギャングだと主張。有色人種の失業問題は、差別ではなく、個人の選択と自己責任だと述べた。

2017年のシャーロッツビル事件では、すべての種類の人種差別グループが参加していたと述べ、ブラック・ライブズ・マターのプロテスターを、ネオナチ、KKKメンバーとともに「ばかもの」と呼んだ。南軍の将軍像を撤去するべきではないと述べ、自分が黒人だったら像を誇りに思うだろうなどと語った。

さらに、民主党は黒人の票を維持するために「白人が人種差別主義者だと信じさせたがっている」と主張。「現代の奴隷制だ」と語った。

これらの発言について、下院共和党のスティーブ・スカリス院内幹事は「不快で、われわれの国を偉大なものとする平等と良識の価値を反映していない」と非難。対抗馬のコーワン氏を支持すると述べた。

また下院共和党のケビン・マッカーシー院内総務のスポークスパーソンは「これらの発言は最低であり、マッカーシーはこれらを容認しない」と発表した。

このほか、グリーン氏は6月、フェイスブックに投稿した動画がポリシー違反を理由に削除され、話題となった。ビデオで、グリーン氏はライフル銃を抱えて登場。「アンティファにメッセージがある」と述べ、「北西ジョージアに近づくな。われわれの教会を焼いたり、ビジネスを略奪したり、われわれの家を破壊したりさせはしない」と語った。

トランプ大統領は祝福「おめでとう未来の共和党スター」

一方、トランプ大統領は12日、ツイッターで、グリーン氏を「未来の共和党のスター」と称賛。「マージョリーはすべてに対して強く、諦らめない。真の勝者だ」と勝利を祝福した。

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