Qアノンシャーマン、政治家に転向か

1月6日の議事堂襲撃事件で有罪判決を受けた「Qアノン・シャーマン」ことジェイコブ・チャンスリー(Jacob Chansley)氏(35)が、2024年連邦議会下院選への出馬を検討していることがわかった。

同氏は2021年1月6日、他のトランプ支持者らとともに議事堂に押し入り、記念撮影をしたうえ、マイク・ペンス前副大統領の机に「裏切り者。もはや時間の問題だ。裁きが下るぞ!」などとメモを残すなどした。フェイスペイントにツノがついたファーの帽子を被り、上半身裸で手には槍といった異様な姿が話題となった。

同年9月、議会の議事妨害の罪などについて有罪を認め、41カ月の禁錮刑を命じられた。量刑審問では、議事堂に押し入ったことは「誤っていた」と認めたものの、「国内テロリストではない。法を犯した善良な人」だと主張していた。27カ月服役した後、今年3月に早期釈放された。

アリゾナ・リパブリック紙によると、チャンスリー氏は既にアリゾナ州務長官に書類を提出済みだという。フェニックスの郊外にあたる第8選挙区から、共和党でも民主党でもない第3の政党リバタリアン党から出馬する。トランプ氏に心酔していたチェンスリー氏だが、裁判が始まると「騙され、非常に後悔している」と代理人に述べるなど、決別を宣言していた。

第8選挙区では現在、共和党のデビー・レスコ氏が第4期目を務めているが、今季限りでの引退を発表している。

共和党からは、アリゾナ州議会議長のベン・トーマ氏のほか、前回の上院選に出馬したブレイク・マスターズ氏や、前回のアリゾナ州司法長官候補エイブ・ハマデ氏ら、多数の候補者が名乗りを挙げている。

なお、アリゾナ州の法律では、重罪で有罪判決を受けた場合、刑期を全うするまで投票できないという。一方で、米国の憲法では、重罪人が公職に就くことを禁じていないことから、ネットでは「憲法を改正すべきだ」との声が上がっている。

チャンスリー氏の出馬に対し、「重罪人は公職につくべきではない」「建国の父も、重罪人が立候補するとは想定していなかった」「次回の選挙では、少なくとも2人の重罪人の氏名が投票用紙に書かれることになるだろう」などのコメントが投稿されている

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