「8年間行方不明」はデマ、息子は母親から虐待受けていた可能性

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テキサス州ヒューストンで先月末、8年間行方不明となっていた男性が発見された。その後、失踪はデマだと判明。男性は自宅に戻っており、母親から虐待を受けていた可能性があるという。

ヒューストン警察は3日、2015年に行方不明届が提出されたルディ・ファリアス(Rudy Farias)さん(25)が発見されたと発表した。ルディさんは29日午後10時ごろ、自宅から13キロほど離れた場所にある教会の外で発見されたという。

母親のジェニー・サンタナ氏は声明で、通行人がルディさんを発見し、警察に通報したと発表。息子の状態について、意思疎通ができないうえ、心身ともに「ひどい状態だった」と加えた。ルディさんは、全身に切り傷や、打撲などのけがを負っていたとも伝えられた。

行方不明はデマ

発見から3日後、事態は急変する。ヒューストン警察は6日、ルディさんは「8年間、行方不明ではなかった」と発表した。失踪届が出された翌日に帰宅し、「自らの判断で、母親と一緒にいた」と明らかにした。記者から、被害者もしくは容疑者がいる可能性があるかと問われると、捜査中として回答を控えた。

NBCニュースによると、失踪後、パトロール中の警官が、路上でルディさんに複数回声をかけていた。ルディさんはその際、偽名と嘘の生年月日を伝えていたという。

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母親も、警察に対し、虚偽の報告を行なっていたため、8年間行方不明のままだった。

近隣住民は、ルディさんが自宅を出入りする姿を目撃していたが、母親が「甥」と紹介していたため、誰も行方不明の少年とは気づかなかったという。

ある住民は、彼は毎日声をかけてくれたと述べつつ、「いつも塞ぎ込んでおり、シラフではなかった」と振り返った。

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