共和党下院議員 ウクライナ支援の監査を要請

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ロシアによるウクライナ侵攻開始から1年目となった24日、共和党のMAGA支持者、マージョリー・テイラー・グリーン下院議員(ジョージア)は、「ウクライナに送られた税金の監査」を求める決議案を提出した。

グリーン氏は、支援継続に反対の立場を唱え、今月9日に提出された支援打ち切りを求める決議案では、他の共和党議員9人とともに共同提案者に名を連ねている。

グリーン氏は声明で「主戦論者とバイデン政権が1,130億ドルを超える対外支援をウクライナに送る間、われわれの国境警備隊は、南部国境を守り、中国製のフェンタニールのメキシコ密売組織による密輸と人身売買の流入を止めるためにわずか154.6億ドルしか要求していない」と指摘。「トランプ大統領の国境の壁は、バイデン氏の大統領就任以来、不法に侵入した600万人の外国人を阻止するのに220億ドルしかかからなかったはずで、これに比べれば、ウクライナに侵入した8万2,000人のロシア人などは微々たるものだ」と、移民政策を優先するべきとのこれまでの主張を繰り返した。

なおPBSによると、戦争が始まって以来、バイデン政権はウクライナに750億ドル以上の援助を指示している。バイデン氏は、月曜日にキエフを訪問した際、追加で5億ドルの軍事支援を約束した。

決議案について「バイデン大統領に、オースティン国防長官、ブリンケン国務長官とともに、ウクライナで税金がどのように使われているか、すべての情報を下院に提供するよう求める」ものだとした。決議案の共同提案者にはグリーン氏以外に、8名の議員が加わっている。

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グリーン氏は、この前日に出演したFOXニュースのインタビューでは、バイデン政権を「アメリカ国民が望むものとあまりにもずれている」と述べ、「文字通り第三次世界大戦に我々を導こうとしている」と批判。「国民の負担を強いる以外、なんら関係のないウクライナ戦の戦闘について、国民の間に超党派の支持はない」と主張した。

23日に発表されたFOXニュースの世論調査では、回答者の50%が、戦争終結まで支援を継続するべきと答え、46%が期間の制限を設けるべきだとした。

民主党支持者は、無期限の支援により前向きで、66%が戦争の続く限り支援を継続するべきと答えた。共和党では61%が時間制限を選択し、無党派層では、49%(無期限)と45%(時間制限)に分かれた。