先日のファッションショーで「ホワイトライブズマター」Tシャツが物議を醸したラッパーのカニエ・ウエスト(Ye)。今度はツイッターで反ユダヤ主義的な内容を投稿し、アカウントを一時停止処分された。
9日、約2年ぶりにツイッターを更新したカニエは、「今夜は少々眠いが、起きたらジューイッシュにデスコン 3(death con 3)するつもりだ。黒人は実際にはユダヤ人だから、面白いことにこれは反ユダヤ主義とはなりえない」などと投稿。その後、アカウントが凍結された。
デスコンは、安全保障上の脅威を示す軍事用語「DEFCON」(デフェンス・コンディション)を引き合いにしたものと伝えられている。
現在、このツイートは「ルール違反」と注釈がつけられ、削除されている。同社は停止した理由について、ニューヨークポスト紙に「ポリシーに違反したため」と説明している。
カニエはこの前日、インスタグラムで反ユダヤ主義的なコンテンツを投稿し、アカウントを凍結されている。
問題があった投稿は、ラッパーのショーン・コム(ディディ)とのやりとりをスクリーンショットしたもので、カニエはディディがユダヤ人に支配されているなど主張していた。
カニエがツイッターに復帰したのは、このインスタグラムが凍結された後だった。インスタグラムを傘下に持つメタのCEOマーク・ザッカーバーグ氏と一緒に写った写真を投稿し「なぜ追い出した?かつては俺の仲間だったのに」と非難していた。
Look at this Mark
— ye (@kanyewest) October 8, 2022
How you gone kick me off instagram
You used to be my nigga pic.twitter.com/YQzjw01jur
2020年11月以来初めてツイッターを更新したカニエに対し、先日ツイッター社の買収を再提案したイーロン・マスク氏は「おかえり、友よ」と投稿し、歓迎の意を示していた。
なお7日に放送されたFoxニュースのインタビュー番組でカニエは、トランプ氏の娘婿で、ユダヤ人のジャレッド・クシュナー氏に言及。元ホワイトハウス上級顧問のクシュナー氏は「金儲け」のために、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の和平協定「アブラハム合意」を取り付けたと主張。クシュナー氏と弟のジョシュ氏は、自身やトランプ氏を「狂っているとみなしており、彼らはビジネスマンだ」と語るなどしていた。