カニエ・ウェストがヒトラー擁護 ツイッター再び凍結も

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差別発言、大統領選出馬宣言と、相次いで物議を醸しているラッパーのカニエ・ウェスト(Ye)が、またしても炎上。今度は人類史上最も悪名高い人物の一人、ヒトラーを擁護した。

カニエは1日、極右サイト「インフォウォーズ」でライブ配信されたインタビューに出演した。司会を務めたのは、サンディフック小学校銃乱射事件を陰謀論のネタにし約2,000億円近い巨額の賠償金支払いを命じられたインフォウォーズ創設者、アレックス・ジョーンズ氏。最近、カニエと共にトランプ氏の邸宅「マールアラーゴ」を訪れ、会食したとして大炎上している白人至上主義の活動家、ニック・フエンテス氏も同席した。

カニエは、顔と頭をすべて黒マスクで覆い隠した出で立ちで出演。ジョーンズ氏から「君はヒトラーでもナチスでもないんだし、悪者扱いされるべきじゃない」と話を振られると「ヒトラーにはいい面もある」と回答。ユダヤ系の人々は「契約」と「ポルノグラフィー」を押し付ける、などと語った上で、「(ヒトラーは)高速道路や、僕もミュージシャンとして使っているマイクロフォンを発明した人だが、そういう人が良いことをしたとは、大きな声では言えない。そんなのはもうやめだ」とヒトラーにも功績があると擁護した。「人を分類するのはやめた。人間誰しも価値がある。特にヒトラーにもだ」と続けた。

カニエがさらに持論を展開する中、ジョーンズ氏は「僕はナチスが好きじゃない」と反論するが、カニエはこれに「僕はヒトラーが好きだ」とダメ押し。さらに、イスラエルのネタニヤフ前首相や政治コメンテーターのベン・シャピロ氏といったユダヤ系の著名人を引き合いに出して反ユダヤ系のジョークを飛ばしつつ、「彼ら(ナチス)だっていいことをした。常にナチスを叩く風潮は止めるべきだ」などと強調した。

SNSではこれに、「アレックス・ジョーンズがまともに見える貴重な瞬間」「アレックスでさえカニエのナチス擁護発言には閉口してる」「アレックス・ジョーンズは、カニエがナチスを好きというのは本気じゃないとフォローしようとしたけど、ガチだった」などのコメントが相次いだ。

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イーロン・マスクも匙投げた?ツイッター再び凍結

インタビュー同日、カニエはさらにツイッターでユダヤ系への差別的な投稿を連打。中にはナチスの象徴、かぎ十字とユダヤの象徴ダビデの星を合わせた架空ロゴのイラストもあった。

ユーザーからはツイッターのイーロン・マスクCEO充てに「fix Kanye(カニエを直して)」などとリクエストが上がり、その後、マスク氏本人が介入。「ベストを尽くしたが、彼(カニエ)は暴力の扇動を禁止する我々のルールにまた違反した。アカウントは停止する」とのマスク氏の投稿から間もなく、カニエのアカウントは過去の投稿も含め閲覧不可になった。カニエは10月にもユダヤ系に差別的な投稿でツイッターアカウントを停止されており、先月再開されたばかりだった。

マスク氏は続けて、カニエがアカウント停止直前に投稿した写真について触れ、「はっきりさせておくが、アカウント停止は暴力を煽ったためで、アリ(エンデバー社のアリ・エマニュエルCEO)にホースで水をかけられる私の写真を面白半分に投稿したせいではない」と説明した。