トランプ陣営の弁護士ジュリアーニ氏、会見中に黒い汗

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トランプ陣営の弁護士、ルディ・ジュリアーニ(Rudolph Giuliani)氏(76)は19日、ワシントンD.C.の共和党全国委員会本部で会見を開いた。

この中でジュリアーニ氏は、民主党の大都市を狙い、組織的な不正が行われたと主張。またシドニー・パウエル弁護士は、ドミオン社の投票システムのソフトウエアに関して、最大の特徴は票をひっくり返すことができることだ述べ、全国的に票が書き換えられるなどの不正があった可能性があると語った。

会見から40分を経過した後、記者から質疑応答を受け始めたジュリアーニ氏のこめかみから、黒い汗が流れ始め、大きな話題となった。


トランプ陣営のスタッフも汗に気づき、「ルディの髪染めが滴り落ちているのが見えるか?」と呟く声が入っていたという。

ジョン・F・ケネディとのテレビ討論会でのニクソンと、ジュリアーニ氏の汗は、大失敗の例として肩を並べると指摘する人も。

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美容師の染め方が悪かったのではないかという声が上がる一方、ニューヨークタイムズは原因について、ヘアカラー以外の可能性を報じた。

マンハッタンのサロンのヘアスタイリストは同紙に「ヘアカラーは染めた直後でない限り、あのように滴り落ちることはない」と語っている。染色剤をそのまま放置すると頭皮を刺激し、髪が焦げる恐れがあるため、ヘアカラーではないと述べた。

またダウンタウンのクリエイティブカラーディレクターは、もみあげ部分にマスカラもしくはタッチアップペンを使用した可能性があると述べた。ジュリアーニ氏は「商品をつけすぎている」と述べ、汗で落ちるのを避けたい人は「暑い日を避け、完全に乾くのを待つのがいい」とアドバイスした。

元ニューヨーク市長のジュリアーニ氏は、これまで繰り返しバイデン氏や息子のハンター・バイデン氏の疑惑を主張してきた。先月ニューヨークポスト紙が報じたバイデン親子とウクライナ企業の関わりについては、ジュリアーニ氏を経由してデータが持ち込まれている。

最近では、フィラデルフィアの火葬場とポルノショップの近くにある造園会社、フォーシーズンズトータルランドスケーピングで会見を開いたことや、サシャ・バロン・コーエンの最新作『ボラット』にカメオ出演したことも話題となった。

なお米国土安全保障省サイバーセキュリティー・インフラストラクチャー・セキュリティー庁(CISA)は12日、調査結果として、今月の大統領選で票が失われた形跡は全くないと発表した。

17日にトランプ氏に解任されたクリス・クレブス(Chris Krebs)前CISA長官は、ジュリアーニ氏の会見に関して「アメリカ史上最も危険な1時間45分のテレビだった。おそらく最もめちゃくちゃだった。私が何について語っているのかを分からないなら幸運だ」とツイッターで述べた。