「タイタン」残骸発見のチームリーダー、声詰まらせミッション振り返る

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すぐにチームを結成し、現地に設備を送る準備を開始。2日後の20日、バッファロー・ナイアガラ国際空港で、3機の空軍機C-17に積み、同日午後の早い時間にニューファンドランドのセント・ジョンズに到着した。

ROVを積んだカナダ船籍の「ホライズン・アークテック号」は、21日午前5時30分に出航。約24時間後に現場に到着し、「オデュッセウス6K」が海中に投下された。

「海底に到着して間もなく、タイタンの残骸を発見した。12時には、悲しいことに、救助が回収に変わった」と説明するカッサーノ氏は、深いため息をつき、涙を堪えるような表情を浮かべた。「申し訳ない。まだ撤収している最中で、たくさんの感情があって、みんなが疲れている」と語った。

22日から27日まで24時間体制の回収作業が行われた。28日午前7時30分、ホライズン・アークティックがカナダ沿岸警備隊の基地に到着し、残骸が降ろされた。

集まった記者団に、事故の重大性に加え、遺族や友人、救助に加わった人々の様々な感情に配慮してほしいと語った。

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事故により、運営元オーシャンゲート・エクスペディションズの創設者ストックトン・ラッシュCEO、英国の億万長者ハミッシュ・ハーディング氏、パキスタンの実業家シャザダ・ダウッド氏と19歳の息子スレマン氏、フランス人の深海探検家ポール・アンリ・ナルジョレ氏の5人が死亡した。

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