トランプ氏「メラニアのこと考えてなかった」元フィクサーが証言

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マンハッタンで13日、ポルノ女優に支払った口止め料にからむ裁判で、かつてトランプ氏の「フィクサー」と呼ばれた元弁護士のマイケル・コーエン氏が証言を行った。

トランプ氏は、2006年に性的関係を持った元ポルノ女優ストーミー・ダニエルズ氏に支払った口止め料に関して、会計を不適切に処理したとして34の業務記録改ざんの罪で起訴されている。口止め料は2016年選挙戦終盤にマイケル・コーエン氏が支払い、トランプ氏は分割で払い戻したが、この際、小切手や内部記録の名目を「存在しないリテーナー契約に従って提供された法律サービスの支払い」と偽装したとされる。

ABCニュースによると、コーエン氏は、事情を知った日から支払いが完了する間、「全てにおいてトランプの承認を必要とした」と述べるなど、トランプ氏の強い関与を主張した。「何人かの友人、何人かの人々、非常にスマートな人々と話した。13万ドル、とにかく払え。これを阻止する理由はない。つべこべ言わずにやるんだ(just do it)」とトランプ氏に告げられたという。

コーエン氏は、女性に対する卑猥な発言が非難を浴びた「アクセス・ハリウッド」のテープが漏洩した後だったため、ダニエルズ氏との情事が世間にされることは、選挙に「壊滅的」な影響を与える可能性があったと当時の事情を説明。トランプ氏は「女性は私を嫌うが、男性はそれがクールだと思うかも」「だが、キャンペーンにとっては大惨事だ」と語ったと述べた。

また、トランプ氏は選挙が終わると「勝っても負けても無関係だ。私は気にしない」と述べ、ダニエルズ氏との関係を「できるだけ長く追いやる」よう求めたと明かし、「これは全てキャンペーンのためだった」と証言した。

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ニューヨークタイムズによると、コーエン氏は、トランプ氏に対し、メラニア夫人が一連の出来事について、どのように受け止めるか尋ねた時のことを振り返る場面があった。「トランプは”私がどれくらいの間、マーケットで売りに出されると思う?そんなに長くない”と言った。彼はメラニアのことなんか気にしていなかった。キャンペーンが全てだった」と語ったという。

CNNはこの時のトランプ氏の様子について「うすら笑いを浮かべ、首を横に振った」と伝えている

ABCニュースによると、検察はこの日、コーエン氏の発言の信憑性を高めるため、「証言-書類-証言-書類と慎重な形式」で尋問を重ねた。トランプ氏から命じられた「just do it」の発言は、「これまで陪審が耳にした中で、最もストレートな証言」とする一方で、陪審が信じるかどうかが「大きな問題」と指摘している。

かつてはトランプ氏の「ピットブル」と呼ばれることもあったコーエン氏だが、陪審の印象を意識した発言もみられ、ボーナスが削減された時について「さすがの私もすごく腹を立てた」と語り、陪審員の笑いを誘う場面もあったという。