NY市警察、デモ隊に銃を突きつけ威嚇。市長は批判

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マンハッタンで31日夜、警察官がプロテスターに向って、銃を突きつけ威嚇する出来事があった。ソーシャルメディアには、1人の警察官が銃を突きつけた後、群衆は叫びながら後退。その後、銃をしまう様子が撮影されている。

デブラシオ市長は、この件に関して「われわれは、群衆の中で、銃を取り出すべきでないということを、常に分かっておかなければならない。危険であり、容認できない。」と批判した。この警察官は停職を命じられ、調査がすぐに実施されるだろうと述べた。

30日には、ブルックリンのフラットブッシュアベニューで、群衆に取り囲まれた警察官が、警察車両をバリアごと前進させ、前にいた人々を突き飛ばす出来事があった

デブラシオ市長は同日夜、「プロテスターが警察車両を取り囲んで脅すのは、不適切で誤りだ」と述べ、警官の行為を擁護したが、非難が殺到していた。翌日には、どのような状況であれ車を群衆に突入すべきでないと発表。調査を行う意向を述べた。

放火や破壊、略奪も

ジョージ・フロイドさんの死亡事件に対する抗議活動は、激しさを増している。
30日には、ユニオンスクエア近辺で警察車両が次々と放火される事件が発生。31日深夜には、ブランド店が立ち並ぶソーホーや、ミッドタウンの衣料品店で、木製の壁やガラスなどが割られ、商品が略奪される事件が起きた。デモが始まった3日間で、600人以上の逮捕者が出ている。

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ニューヨークのクオモ州知事とデブラシオ市長は1日、抗議デモが破壊や略奪行為に発展している事態を受け、市全域で夜間の外出を禁止すると発表した
時間は、午後11時から2日午前5時まで。警察官の規模を8,000人に増員する。