抗議デモの最中に発砲、1人死亡。民間警備員を拘束。米デンバー

179

10日、コロラド州デンバーの市民センター近くで、抗議デモに参加していた男性が、地元テレビ局のクルーに同行していた民間警備員から銃撃を受け、死亡する事件があった。

この日、市民センターの付近ではブラックライブズマターと、これに反対する集会「Patriot Rally」が行われていた。

死亡したのはリー・ケルトナー(Lee Keltner)さん。ケルトナーさんは退役軍人で、デンバーで帽子屋を営んでいた。ケルトナーさんの母親はフェイスブックで、警察への支持を訴えるため、パトリオット・ラリーに参加していたと語っている。

SNSに投稿された動画には、ケルトナーさんがブラックタイブズマターのTシャツを着た男性と口論し、この直後に銃撃を受け、倒れる様子が撮影されている。

ニューヨークポスト紙が公開した写真では、ケルトナーさんが近くにいた警備員を殴り、ペッパースプレーを噴射する様子のほか、男が銃を構えて発砲する姿が確認できる。

Advertisement

CBS4によると、事件の目撃者は、2人の間で口論はなかったようだと語っている。銃声が響いた直後に警察官が駆けつけ、発砲した男を拘束した。

デンバー警察は、容疑者は民間警備会社ピンカートン(Pinkerton)社に所属する警備員、マシュー・ロバート・ドロフ(Matthew Robert Dolloff)(30)と発表。地元テレビ局9NEWSに雇用されていたという。ドロフ容疑者は、殺人の罪で起訴される予定だと発表している。

デイリーメールによると、デンバーでは夏以降、BLMの抗議者と、これに反対する右派グループとの衝突が続いていたという。