クオモNY州知事にセクハラ疑惑。側近にキス

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ボイラン氏は昨年12月にも、ツイッターでクオモ氏からセクハラを受けたと告白していた。この時、記者からの取材には「興味がないと」述べ、詳細を明らかにしてこなかった。
ツイートのきっかけは、バイデン政権の次期司法長官候補にクオモ氏の名前が挙がったことだとしているが、今回、この時期に詳細を明らかにした理由については説明していない。

クオモ政権のカルチャーを非難

先週、ニューヨーク州議会のロン・キム下院議員は、クオモ政権の高齢者施設の死者数データの扱いに関するニューヨークポスト紙の記事に掲載された自身のコメントを巡って、クオモ氏から「破滅させる」と脅されたと告白した。
さらに、ニューヨーク市のデブラシオ市長はTV番組に出演し、クオモ氏の「弱い者いじめは、今に始まったことではない」とし、「真実を語った人はこのように扱われるべきではない。脅迫や軽蔑、声明の変更を要求することは、州の人から何度も聞いたことがある」とキム氏を擁護した。

ボイラン氏の投稿について、クオモ氏の報道官Caitlin Girouard氏は、知事室のホームページを通じて「前にも述べた通り。ボイラン氏の主張は全く誤りだ」とセクハラ疑惑を否定
ストリップ・ポーカーについて、一緒に搭乗していたスタッフの名前を列挙し、「われわれは10月のフライトに同乗していた。この会話はなかった」と合同証言を掲載した。

ボイラン氏は投稿の中で「クオモ氏や側近は、(老人ホーム問題で脅された)キム州議会議員のように、私の評判を傷つけるだろう。彼らは知事を守らなければ、職を失うからだ。そのように政権は回っている。私はその一部だったから分かっている」とけん制。

「クオモ氏は、政権内にセクハラや弱い者いじめが蔓延し、それらを容認するだけでなく、生まれやすいカルチャーを作り出した」と非難すると同時に、職場の悪しき習慣は、特にメリッサ・デローサ主任補佐官とクオモ氏の取り巻きによって常態化されている、とスタッフを名指しで批判した。

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告発は「復讐ではない。クオモ氏を尊敬し、仕事を誇りに思っていた」と述べつつ、「彼は虐待的な行為をやめる必要がある」「この種のセクハラで、誰かが定義されたり、打ちのめされたりするべきではない。さらに真実を告発することを決意したからといって、再び犠牲になることがあってはならない」と述べている。

リンジーボイラン クオモ
2019年に民主党の下院予備選挙に出馬したリンジー・ボイランさん(YouTube)
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