ポール・オースター息子ダニエル氏が死亡、生後10ヶ月娘の死亡事件で保釈中

娘を失ってもなお薬物から逃れられなかった。

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ニューヨークを代表する作家ポール・オースターの息子、ダニエル・オースター氏(44)が26日に死亡したことがわかった。ニューヨークポスト紙が伝えた。

捜査関係者は、「偶発的な薬物過剰摂取」によって死亡したとみており、事件性を否定している。

ダニエル氏は、生後10ヶ月だった娘が薬物で死亡した事件をめぐって、今月15日に逮捕、過失致死罪で起訴されたばかりだった。情報筋は同紙に、ダニエル氏はその後、保釈されていたと話している。

娘のルディーちゃんが死亡したのは昨年11月。ブルックリンのパークスロープにある自宅で意識不明となり、搬送先の病院で死亡が確認された。検視の結果、フェンタニルとヘロインの複合効果によって起きる急性薬物中毒で死亡したことが判明した。

市検視官は、毒物検査の結果、殺人と断定。ダニエル氏の逮捕にいたった。

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ニューヨークタイムズによると、ダニエル氏は捜査官に対して、その日の朝、妻が仕事に出かけた後、ヘロインを打ち、娘と昼寝をしたと説明。目覚めると「青く、活気がなく、無反応だった」と供述していた。救急車に通報する前、動かなくなった娘にオピオイド拮抗薬「ナルカン」を投与し蘇生を試みたとも述べたという。

ルディーちゃんがどのように接種したかについては、明らかにされていない。

ダニエル氏は過去、薬物関連のトラブルを繰り返していた。

1996年、ナイトクラブのプロモーターらがドラッグディーラーを殺害し、遺体をハドソン川に捨てた事件で、当時18歳だったダニエル被告は、殺害されたディーラーから盗まれた3,000ドルを所持していたとして逮捕、執行猶予処分を受けた。

デイリーメールによると、ダニエル被告は殺害現場に居合せており、3,000ドルは口止め料として受け取ったものだった。

2008年と2010年に薬物所持で逮捕されているほか、2009年には窃盗の罪で起訴されている。

ダニエル氏の父ポール・オースターは、「ガラスの街」、「幽霊たち」、「鍵のかかった部屋」のニューヨーク3部作や「幻想の書」「ムーンパレス」など、数々の名著で知られる世界的作家。母親のリディア・デイビスも作家であり、翻訳家としても活躍している。二人は1978年に離婚している。