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セクハラ辞任のクオモ氏「キャンセル」の危機に?

10日にセクハラ問題で辞任を表明したクオモ知事。州議会では、クオモ氏が手がけた事業の見直しを求める声も上がっている。

州議会のマイク・ローラー(Mike Lawler)下院議員(共和・ロックランド郡)は同日、ハドソン川にかかるマリオ・クオモ橋の名前を、元の「タッパン・ジー」(Tappan Zee)橋に戻すべきと主張。SNSで「不名誉なクオモ家の名前」を取り除こうと呼びかけ、3月に超党派が提出した法案を可決するよう訴えた。

橋は1955年代に完成。クオモ政権のもと、40億ドルの建設費を投じて建て替え工事が行われた。2017年に橋の一部が開通したのを期に、クオモ氏は橋の名称を、ニューヨーク州知事を3期務めた父親、故マリオ・クオモ氏の名前に変更することを提案。州議会が合意し、改称に至った。

一方、新名称は地域の歴史を反映していないとして、反対する声も多い。完成直後から、ネイティブアメリカンのレナペ族「タッパン」とオランダ語の「海」にちなんで名付けられた元の名前に戻すようキャンペーンが発足するなどしている。Change.orgでは現在、17万5000件以上の署名が集まっている。

ネットでは「そもそも変更するべきではなかった」と賛同の声や「マリオ・クオモはいい知事だった。父親は息子と関係ない」と現在の名称の継続を求める声、「今もタッパンジーの名前で呼んでるから、変える必要はない」「時間と税金の無駄遣い」などのコメントが寄せられている。

なお、クオモ氏がパンデミック中に執筆した回顧録「アメリカン・クライシス」に関して、出版元のクラウン社は、連邦検察が老人ホームの死者数データに関する調査を開始したと報じられた後、本の販促やペーパーバック版の発売を中止すると発表している。

弟も窮地に

lev radin / Shutterstock.com

キャンセルの危機にさらされているのは、クオモ氏だけではない。クオモ氏の弟でCNNのキャスターを務めるクリス・クオモ氏も、セクハラ疑惑の対応について兄に助言を行っていたことが分かっており、ジャーナリストとして倫理に反すると非難を浴びている。

クオモ氏とクリス氏はパンデミック時、会見やCNNにお互いゲスト出演しており、仲の良さは周知の事実だ。

クリス氏は5月、自身の番組で「私の家族は、自分にとってのすべてだ。家族に対して強烈な忠誠心がある」と自身の考えを強調しつつ、「同僚を困難な立場に置いたことは過ちだった」と謝罪した

ニューヨークタイムズは今月10日、州司法長官の報告書が発表された後、クリス氏が、政治的混乱を免れることができないとして、クオモ氏に辞任を促していた可能性があると報じた。

弾劾調査は停止

ニューヨーク州議会下院のカール・ヘイスティ議長は13日、クオモ氏に対する弾劾手続きについて、法律上、辞任した人物の弾劾を行う権限がないとして、調査を停止すると発表した。

かろうじて弾劾は免れたものの、セクハラや老人ホームへの対応に関する捜査は継続している。

一方、セクハラについては、既にオールバニ郡やマンハッタンなどの検察官が捜査を開始している。またクオモ政権の老人ホームの対応に関して、ブルックリンの連邦地検が調査を行っているほか、書籍の執筆で州のリソースを不正使用した疑いに関しては、州司法長官が調査を担当しており、クオモ氏の追求は、今後も継続することとなっている。

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