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効果的なのはどれ?つけないほうがマシなマスクも。米大学が実験

デューク大学(Duke University)は、マスクの効果に関する実験結果をサイエンス・アドバンス誌(Science Advances)で発表した

実験の背景として、同大学の研究者は「マスクの着用は、感染者が他人にうつす可能性を低下させると想定されているが、実際に多くのマスクはテストされていない」として、「14種類のマスクの効果について、簡単な光学測定を行った」と述べた。

実験は、マスクを着用した上で「Stay healthy、people」と5回繰り返し、そこから発散された呼吸の飛沫分量をカメラで測定。アルゴリズムを用いて、マスクから漏れた飛沫量を測定した。

Emma Fischer, Duke University
  • 最も効果的だったのは、医療現場で使用されるN95マスク(写真14)だった。飛沫の透過率は0.1%。
  • 2番目は、サージカルマスク(1)で、N95マスクに近い効果だった。
  • 3番目は、ポリプロピレン素材を2枚のコットンで重ねたマスク(5)
  • 4番目は、ポリプロピレン素材のマスク(4)

布マスクに関しては、あまり差は見られない。「顔にどれだけフィットしているか、どれだけ大きな声で話すかによって、効果は異なる」という。

  • 5番目は、リボン付きのコットンマスク(13)
  • 6番目は、コットン2枚重ねのマスク(7)
  • 7番目は、呼吸弁付きのN95マスク(2)
  • 8番目は、手縫いのコットンマスク(8)
  • 9番目は、プリーツ入りコットンマスク(6)*Hudson’s Hill社の「MAXIMA AT」
  • 10番目は、プリーツ入りコットンマスク。1枚重ね(10)
  • 11番目は、プリーツ入りコットンマスク。2枚重ね(9)

なお呼吸弁を備えたN95マスク(2)の効果は、布マスクの水準まで効果が下がる。CDCはこのタイプのマスクを推奨していない。

つけないほうがマシなマスクも

ニット製のTシャツ素材のマスクや、セレブに人気のバンダナは布マスクよりも効果が低い。

  • 12番目は、ニットマスク(3)
  • 13番目は、バンダナ(12)
  • 14番目は、ネックフリース(11)

実験で最も効果が低かったのは、ランナーに愛用されているストレッチ製のネックゲイターだった。大きな飛沫を細かく分割し、簡単に生地の外に出るようになっている。透過率は110%で「マスクをつけ忘れるよりも悪い」という。

Duke University

ギャラップが7月下旬に行った調査によると、米国で過去7日間にマスクを着用したと回答したのは91%で、新型コロナウイルスの拡大防止に対するマスクへの意識は高まっている
マスクを着用しない意向を示していたトランプ大統領も7月に初めて、公の場でマスクを着用した姿を披露し、話題となった

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