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NY市 犬のひもをめぐり、白人女性が黒人男性を警察に通報

ニューヨークのセントラルパークで25日午前、男性が犬のひもを付けるよう女性に注意したところ、女性が警察に通報する出来事があった。この時の様子を撮影した動画がSNSに投稿され、大きな話題となっている。

動画は、男性の姉妹が投稿した。説明によると、セントラルパークのランブルで、女性が犬のひもを付けていなかったため、男性が注意した。同公園ではひもを付けるのがルールとなっている。男性は、女性が拒否したため動画を撮影し始めたという。逆上した女性は、男性に詰め寄った後、911に連絡。「アフリカン・アメリカンの男性がいます。私はセントラルパークにいます。男性が私を撮影しており、私と犬を脅している。」と繰り返し述べた。最後はパニックになった様子で「早く警察官をよこして」と訴えた。
男性は女性から離れた場所におり、「こちらに、近寄らないで」と述べたり、「警察に通報すればいい、好きなようにすればいい。」と伝えたり様子が映っている。

NBCニューヨークによると、警察官が駆けつけた時には、男性はその場を去っていた。ニューヨーク市警察は、セントラルパークでの出来事は「口論」と結論付けた。

通報された男性、クリスチャン・クーパーさんは「われわれは、黒人男性や黒人であるという前提で殺されるという、アマード・アーベリー(Ahmaud Arbery)の時代に生きている。私はこれに加わるつもりはない。」と同テレビに語った。
アーベリーさんは今年2月、ジョージア州のでジョギング中に、白人親子に射殺された。親子2人は今月逮捕され、殺人などの罪で訴追された

通報したエイミー・クーパーさんは、クリスチャンさんやその家族、動画を見て気分を害した人々への謝罪を表明した。

動画は25日夜の時点で、1,200万回以上再生されている。女性が人種を特定し、嘘の通報を行ったとして「人種に動機付けされたものだ」「男性を罪人にしようとした」など多くの批判が寄せられている。

今回の件を受け、エイミーさんの勤務先Franklin Templeton社は、ツイッターで声明を発表。「事態を深刻に受け止めており、当社ではいかなる人種差別も容認しない。」と述べ、状況を調査する間、女性には休暇を取らせたと発表した。

Franklin Templeton社は26日、同社ではいかなる人種差別も許されないとして、女性を解雇したことを発表した。

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