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NASA、天体の差別的なニックネームを見直し。エスキモー星雲は「NGC 2392」に

米航空宇宙局(NASA)は、差別と不平等を解消する取り組みの一環として、不適切な愛称で呼ばれる惑星や天体について、今後は国際天文学連合(IAU)の正式名称を使用すると発表した

1787年にウィリアム・ハーシェル氏が発見した「エスキモー星雲」(Eskimo Nebula)は、エスキモーが「北極圏の先住民に対する人種差別的な歴史を持つ植民地用語」であることから、今後は「NGC 2392」と呼ぶ。また「シャム双生児銀河」(Siamese Twins Galaxy)の2つの惑星は「NGC 4567」および「NGC 4568」と呼ぶこととする。

新たな方針に関してNASAは「科学コミュニティは、あらゆる分野における体系的な差別や不平等に対処する取り組みを行っている。宇宙の愛称については、無神経であるだけでなく、大いに有害となりうることが明確になっている」と述べた。

現在NASAでは「多様性および公平性、包括性に対するコミットメントの一環として、宇宙の天体に関する非公式な用語の調査」を実施しているという。

多様性および機会均等部門の副長官を務めるStephen T. Shih氏は「通称の中には歴史的または文化的な意味合いが含まれ、好ましくない、または人を不快にさせる可能性がある」と述べ、「それらの問題に対処することを固く約束する」と語った。

これらの発表に対し、ネットでは「今度はキャンセル・スペース・カルチャーか。人類はジョークと化した。巨大な隕石が我々を一掃するのも時間の問題だ」「素晴らしいアイデア!これらはマイノリティの生活向上に役立つだろう。そしてシカゴやニューヨークでもすぐに発砲事件が消滅するに違いない」と揶揄する声が上がった。また「ブラック・ホールはもう使ってはいけない。ソンブレロ銀河は反メキシコ人の名前だ」「NASAの仕事は宇宙の探索だ。美徳のシグナルを送って、目覚めたカルトに譲歩している場合ではない」などの声が寄せられている。

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