“キング・オブ・ボリウッド”シャー・ルク・カーン4年ぶりの主演作『PATHAAN』米で初登場5位、インド映画が好調

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1月27日から29日の全米ボックスオフィスランキングでは、”キング・オブ・ボリウッド”ことシャー・ルク・カーンが4年ぶりに主演を務めたインド映画『PATHAAN』が公開され、初登場5位を獲得した。695館で公開され、オープニング週末の興行収入は590万ドルだった。

監督を務めたのは、シッダールト・アーナンド。トム・クルーズとキャメロン・ディアスの共演作『ナイト&デイ』(2010)をヒンディーリメイクした『バンバン!』(2014)やブロックバスター映画へのオマージュ満載の『WAR ウォー!!』(2019)など、”ハリウッド・リスペクト”な監督としても知られる。

AP通信によると、1位は『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(推定1570万ドル)で、7週連続首位を獲得。全世界の累計興収は21億ドルを超え、『スター ウォーズ フォースの覚醒』(2015)を抜き、史上第4番目となった。

2位はユニバーサルのアニメ映画『長ぐつをはいたネコと9つの命』(1,060万ドル)、3位はトム·ハンクス主演のドラマ『オットーという男』(680万ドル)、4位はホラー映画『M3GAN/ミーガン』(640万ドル)。

なお『PATHAAN』は25日より公開されており、週末5日間の興収は850万ドルを記録した。米国で公開されたインド映画で、近年ヒットした作品といえば、1200館で上映された『RRR』が初週3日間で950万ドルを稼ぎ出している。劇場数の違いを考えると、『PATHAAN』はかなり健闘しているのではないだろうか。

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ちなみに本国のインドでは、5日間で4,000万ドルを超えるとも予想されている。『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』にずっと上位を奪われていた同国では、久しぶりに自国の映画が1位を奪還する結果となった。

またヒンディー語映画の初週日曜日の記録をもっていたランビール・カプール主演映画『SANJU/サンジュ』(2018)の記録を上回ったことからも、『RRR』や『K.G.F: Chapter 2』といった南インド映画に勢いを奪われつつあった北インドのボリウッドにおいては大きな光となったに違いないだろう。