週末(12月16日~12月18日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、当然というべきか『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が1億3400万ドルで初登場1位となった。アナリストらによる事前予想を下回ったものの、初週の興行収入は13年前の前作(7725万ドル)の2倍を記録し、好調なスタートを切った。

コロナ以降、ディズニーの配給作品をことごとく上映禁止にしていた中国が今作に関しては上映を決行したことや、ハリウッド映画が成績を出すことが難しいとされるインドにおいても初週で1800万ドルを記録(2022年にインドで公開されたハリウッド映画では『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の1756万ドルを抜いて1位)するなど、世界全体の興収は約4億3450万に上った。

公開以来5週連続首位をキープし続けていた『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、3位に脱落した。

前作の『アバター』(2009)は、一度は『アベンジャーズ/エンドゲーム』に抜かれたものの、2021年の再上映分も計上するという反則技で興行収入世界歴代1位を奪還。現在も世界歴代1位をキープし続ける映画史に残る成績を残した作品としても知られる、巨匠ジェームズ・キャメロンによる名作中の名作。3D映画の導入時期とタイミングが重なり、目新しさによる映像体験が話題となったことが人気の起爆剤となった。3D映画が下火となっている今では、どうなることか心配されていたが、ジェームズ・キャメロンが生涯をかけて挑んできたプロジェクトの第2弾を心待ちにしていたファンの期待が、その不安を上回ったということだろうか。

キャメロンが作り出した唯一無二の世界観や圧巻のビジュアルの数々は、前作を上回るほどで、期待を裏切らないものとはなっている。ただし、ブロックバスターの枠からは脱し切れていない平面的なストーリーは前作同様に、キャメロンのストーリーテリングの弱さを痛感せずにはいられない。前作よりも30分も長い3時間10分という長さによるリピーター減少の不安があるのも事実だ。

次週はデイミアン・チャゼルとブラッド・ピットがタッグを組んだ『バビロン』やケイシー・レモンズの新作『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』、『長ぐつをはいたネコと9つの命』なども控えているが、とりあえずそこを逃げ切れば年内は安泰といったところだろうか。

December 16-18, 2022(Souce: www.boxofficemojo.com)

1.Avatar: The Way of Water $134,000,000
2.Violent Night $5,616,975
3.Black Panther: Wakanda Forever $5,400,000
4.Strange World $2,200,000
5.The Menu $1,700,000
6.Devotion $825,000
7.The Fabelmans $750,000
8.Black Adam $500,000
9.I Heard the Bells $309,815
10.Empire of Light $235,000