ウクライナ軍によって撃墜、捕らえられたイラン製の軍事ドローンを解体したところ、ウクライナ製のパーツが使用されているのが判明した。ウクライナ軍情報機関の発表をもとにキーウポストが伝えた。

解体した機体は、9月23日に黒海で撃ち落とされた偵察および爆撃に使用される「Mohajer-6」。イランはロシアへの供与を否定しているが、部品の中に、ペルシア語が記されたものも見つかった。

専門家の分析によると、コンポーネントの4分の3が米国製で、日本、中国、オーストラリア、スウェーデン、ウクライナ産の部品や機材も使用されていることがわかった。

ウクライナ当局は、専門家が、国産製品が使用された経緯について調査するとしているほか、外国産部品についても、国際機関に証拠を提出して、制裁を求める意向を示している。

Mohajer-6の最大離陸重量は600kgで、射程距離100kgの精密誘導弾を4発搭載できる。最大速度は時速200km、最大高度5,400m、連続12時間の飛行が可能だという。

なお同機体については今週、オーストラリアのメーカー「ロータックス」のエンジンを使用していることが判明したと報じられていた。

ロータックスは、カナダのボンバルディア・レクリエーショナルプロダクツ(BRP)の傘下で、スノーモービルや船、バイク、航空機、ドローン向けのエンジン開発で知られる。ジェネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムズ社の「RQ-1 プレデター」やイスラエルの「ヘロン」にもロータックス社製が採用されている。

報道後、同社は声明で「ロータックスのエンジン、または模造品が使用された疑いがあることを認識している」とした上で、「BRPはディストリビューターに、イランまたはロシアの軍用ドローンメーカーに供給することを許可していない」と説明。供給源の調査に着手したことを明らかにした。

なおロシアの国営メディアは2011年の取材で、ロシアのドローン開発メーカー「ベガ」が、当時の新型モデル「Luch」にロータックス社のエンジンを採用したと報じていた。