遺体回収か、潜水艇タイタン引き揚げ

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全長6.7メートルのタイタンの船体は、「実験的」とされるカーボンファイバー複合材で建造されており、社内外の専門家から、安全性を懸念する声が上がっていた。

オーシャンゲートは、2021年からタイタニック探索ツアーを開始。今回のツアーは、1人あたり25万ドル(約3,500万円)で売りに出されていたと伝えられている。

5人を乗せたタイタンは今月18日、潜水から約1時間45分後に母船との連絡が途絶えた。米国とカナダに加え、英国とフランス、さらに民間の船などが加わり、大規模な捜索活動を行った。沿岸警備隊は22日の会見で、船体の一部が発見されたと発表。「壊滅的な破裂」によるもので、乗客の生存は、絶望的との見方を示した。

事故により、運営元オーシャンゲート・エクスペディションズの創設者ストックトン・ラッシュCEOのほか、英国の億万長者ハミッシュ・ハーディング氏、パキスタンの実業家シャザダ・ダウッド氏と19歳の息子スレマン氏、フランス人の深海探検家ポール・アンリ・ナルジョレ氏の5人が死亡した。

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