オバマ元大統領の料理人が溺死

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マサチューセッツ州マーサズ・ヴィニヤード島でパドルボードをしている最中に溺れ死んだ男性が、オバマ元大統領一家の専属シェフだったことがわかった。

死亡したのはタファリ・キャンベルさん(45)。ニューヨークポスト紙によると、24日にエドガータウン大池のオバマ氏の敷地から約30メートル、水深2.5メートルの地点で死亡しているのが確認された。

23日に男性が溺れた可能性があるとの通報を受け、緊急退院が出動。ダイバー、沿岸警備隊のヘリ、複数機関の人員による夜を徹した捜索が行われた。遺体は午前10時頃、ボートに配備したサイドスキャンソナーによって発見された。

パドルボードをしていた別の関係者は、キャンベルさんが水中でもがき、沈んで行ったのを目撃したと話しているという。ライフジャケットは着用していなかったという。

なお事故発生時、オバマ夫妻は島に滞在していなかった。

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キャンベルさんは、オバマ氏が大統領時代にホワイトハウスで副料理長を務めた。サウス・ローンのミシェル夫人の植物園周辺で穫れた蜂蜜からハチミツ・エール・ビールを醸造するなどしたという。夫妻の退任とともに、専属シェフのオファーを受けた。

オバマ氏は2019年にマーサズ・ヴィニヤード島の30エーカーの土地に立つ邸宅を購入した。取引価格は1175万ドルとも報じられている。建物の床面積は640平方メートルで、寝室7部屋にバスルーム8.5個を備える。

訃報を受け、オバマ夫妻は米メディアに声明を発表。「家族の大切な一員」であったとした上で、「彼は温かく、楽しく、とても親切な人として知るようになり、私たちの生活を少し明るくしてくれた」と思い出を振り返った。「彼は私たちの生活の一部であり、彼を失い心が張り裂けている」と突然の死を悼んだ。