中国による選挙干渉、バイデン氏を勝たせるため?専門家が主張

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アンソニー・ブリンケン国務長官が中国による選挙干渉の証拠があると明かした後、安全保障の専門家の一部は、干渉はバイデン大統領を再選させるためとの見方を示した。

トランプ政権下で国家安全保障会議の主席補佐官を務めたフレデリック・フライツ氏は27日、ニューズマックスの番組で「中国はおそらくバイデン氏を再選させるために2024年の選挙に干渉している」と主張。「彼らはトランプ氏に復帰してほしくない。トランプ氏が本当の問題だとわかっている。彼は追加関税をかけるために中国に立ち向かうだろう」と述べ、「バイデン政権がこの問題を今提起するのは皮肉だ」と加えた。

3日間の中国訪問を終えたブリンケン国務長官は26日、CNNのインタビューで「影響を与え、おそらく介入する試みの証拠を目にしている」と説明。「中国によるいかなる介入も、われわれは注視している。まったく容認できないことであり、彼らにそのメッセージを繰り返し聞かせるようにしたかった」と語った。ブリンケン氏は習近平国家主席や中国高官らとの会談で、選挙介入の問題を提起したとしている。

同じくニューズマックスに出演したジャーナリストのゴードン・チャン氏は、フェンタニルや南部国境から流入する中国移民の問題に触れつつ、「彼らの一部は非常に不穏な活動に従事しており、何人かは人民解放軍の工作員だと考えられる」と主張した。「彼らは米国に戦争を仕掛けにやってきている。中国がわれわれを攻撃するためのインフラを国内に構築していることがわかっている。その中には、カリフォルニアのリードリーにおける中国の秘密の生物兵器施設も含まれる。これは致命的な脅威だ」と続けた。

2023年夏、カリフォルニア州フレズノ郡リードリーで、中国企業Prestige Biotechが空き家のはずの倉庫で無認可の研究所を運営していたことが発覚した。

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州および連邦捜査機関による捜索の結果、倉庫の一部から「複数の液体容器やさまざまな器具」のほか、「血液、組織、その他の体液サンプル、血清、およびラベルのない数千本の液体と疑わしい生物学的材料」が確認されたほか、1000匹近くのネズミが、食べ物や水も与えられず過密なケージで不適切な状態で飼育されていた。

Prestige Biotechの関係者は当局者に、これらのネズミはコロナウイルスを媒介するために「遺伝子組み換えがされた」と説明したとされる。市の管理当局者は、最終的にHIV、COVID、クラミジア、風疹、マラリアなどのウイルスが発見されたとしている。