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NY市ギャングが銃乱射 通行人巻き添え10人負傷【動画あり】

ニューヨーク市クイーンズで31日夜、銃乱射事件が発生し、標的となったギャングメンバーとその場に居合わせた10人が負傷した。

ニューヨーク市警察によると、事件は午後10時40分ごろノースコロナ(North Corona)地区の商店や飲食店が立ち並ぶ路上(97-07 37 Avenue)で起きた。

拳銃を手にした男2人が、メキシコ料理店の前にいた集団に向けて40発近く乱射。ニューヨークポスト紙によると、銃撃により「トリニタリオス」(Trinitarios)のギャングメンバー3人と、その場に居合わせた7人が負傷した。被害者は、19歳から72歳の男女。足や腹部などを撃たれ、病院に搬送された。全員命に別条はないという。

容疑者の男2人は、スクーターに乗った男とともに逃走した。警察は「組織的な犯行」として、捜査を行っている。

▼公開された犯行時の映像。監視カメラには男が突然銃を取り出し発砲する姿や、スクーターで逃走する様子が映っている。

週末は各地で発砲事件が相次ぎ、少なくとも30人が負傷した。

30日には、8件の発砲があった。スタテンアイランドで午後11時頃、16歳の誕生日パーティで口論が銃撃に発展。16歳の少年2人が負傷した。ブロンクスでは容疑者と格闘した警察官が足首を撃たれる事件があった。一連の事件で、警察官1名を含む10人が負傷した。

31日には、クイーンズの銃乱射事件を含む7件の発砲事件があり、18人が負傷した。

1日夜には、マンハッタンのワシントンハイツの食料品店で発砲があった。店の周りにいた3人が銃弾を受けた。

午前2時すぎにはマンハッタンのキップスベイで強盗事件が発生。男性が足を撃たれ負傷している。ブルックリンのカナーシーでは午前5時頃、26歳の男性が胸を撃たれ死亡した。

市長候補 対策を呼びかけ

今年は903件の発砲事件があり、被害者の数は1,061人に達した。昨年同時期は777件で、被害者は944人だった。

増加する銃暴力に関して、今年11月に行われる市長選の民主党候補エリック・アダムス氏は、連邦政府や州政府と合同対策本部を設け、取り締まりを強化するよう求めた。アダムス氏は、違法銃や凶悪犯罪を取り締まっていた私服警官の防犯部隊の解散について非難。住民の安全を確保するため、これらの部隊が必要だと主張した。

市は昨年6月、1990年後半に創設された防犯部隊を解散させ、600人の私服警官を他部門に配置換えすると発表した

共和党候補で自警団「ガーディアン・エンジェルス」創設者のカーティス・スリワ(Curtis Sliwa)氏は、警察官の増員と、路上での呼び止め「ストップ・アンド・フリスク」政策の復活、保釈金制度を見直すよう呼びかけた。

昨年1月に司法改革制度の一環として改正された法律では、多くの軽犯罪と暴力行為以外の重罪に関して、裁判官は保釈金を設定できなくなった。ダーモット・シェイ警察委員長は、犯罪増加の一因は新制度にあると繰り返し主張している。

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