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Qアノン支持の共和党下院候補者、民主党議員にライフル銃?→FBが削除

米フェイスブックは4日、下院議員候補のマージョリー・テイラー・グリーン氏(共和党)の投稿が、暴力の扇動のポリシーに違反するとして、同投稿を削除した。米複数メディアが伝えた。

問題となったのはグリーン氏が前日に投稿した画像。「スクワッドは最悪の悪夢」とラベルをつけて、ライフルを持った自身の隣に、民主党のアレキサンドリア・オカシオ・コルテス議員とイルハン・オマール議員、ラシダ・タリーブ議員の顔を並べた画像を投稿した。これら議員は2018年中間選挙で当選した有色人種の新人議員で、昨年、移民対策支出法案を巡って、党内でナンシー・ペロシ議長ら指導部と対立したことから、スクワッド(分隊)と呼ばれている。

投稿のコメントでグリーン氏は「(左派に対して)弱い、エスタブリッシュメントの共和党が守りにまわっているのを見るのに飽き飽きしている」と述べ、「国を引き裂こうとするこれら社会主義者に対抗する強力な保守キリスト教徒が必要だ」と主張。アメリカ人は国を取り戻さなければならない。アメリカを守り、社会主義を止めよう。民主党を打倒する。」と述べていた。

投稿に対して、イルハン・オマール議員はツイッターで、画像は扇動にあたると指摘。投稿によって、すでに殺害の脅迫を受けているとして、フェイスブックに削除を求めていた。

8月11日に行われたジョージア州第14選挙区の共和党下院予備選で勝利したグリーン氏は、これまで、人種差別主義や反イスラム、反ユダヤ主義的な発言を繰り返していたことが判明している。また、SNSでQアノン陰謀論を支持する発言をしていたことから、共和党内部からも問題視する声が上がっている。

なお、トランプ大統領はグリーン氏が当選した際、「未来の共和党のスター」と呼び、「大勝利だ。おめでとう」と祝福していた。

ポリティコによると、グリーン氏はツイッターでオマール議員に「リラックスを」と呼びかけ、「ただのミームだ」と投稿したという。また同サイトへの声明で「ペロシと社会主義のスクワッドは、私が就任の宣誓をする前から、私を消そうとしている」と語った。

グリーン氏は、たびたびSNSに過激な内容を投稿して話題となっている。先月フェイスブックに投稿した広告では、「もっとも銃を支持する議会メンバーとして、アメリカの銃オーナーのために戦う」と題し、「銃規制」「国境開放」「グリーンニューディール」「社会主義」などの文字を標的に、自ら射撃をする動画を公開していた。

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