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エプスタインのマンハッタンの高級物件 54億円で売却成立か

2019年に勾留中に自殺をはかり死亡したジェフリー・エプスタイン被告のマンハッタンのタウンハウスの売買に関して、約5,000万ドル(54億円)の契約が結ばれたという。ニューヨークポスト紙が伝えた。

買主の名前は明かされていない。情報筋は、金融関係の仕事をしており、米国人ではないと話している。最終的に契約が成立した場合、過去1年で、ニューヨークでは最も高額な取引になるという。

物件はアッパーイーストサイドにある28,000スクエアフィートのタウンハウス。当初8,800万ドルで売りに出されたが、エプスタイン氏の遺言執行人は先月、6,500万ドルに値下げしていた。

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マンハッタンの建物では、ニューメキシコやフロリダ、ヴァージン諸島のプライベート島とならんで、エプスタイン氏による性犯罪が行われた。ニューヨーク南部地区連邦検事局は2019年の起訴状で、エプスタイン氏は、少なくとも2002年から2005年の間、ニューヨークの住居で、大勢の少女に性的虐待を行ない、さらに被害者や使って新たな少女を勧誘し、巨大な被害者ネットワークを構築したとしている。

エプスタイン被告は当時、虎やプードルの剥製や胸に手を当てた女性の絵画のほか、エプスタイン自身が有刺鉄線の後ろで刑務官と警備所の間にいる様子を描いた作品、青い女性用ドレスに赤いヒールを履いたビル・クリントン元大統領の肖像画など、奇妙な作品を飾っていたと伝えられている。

Jeffrey Epstein
マンハッタンアッパーイーストサイドにあるジェフリー・エプスタインの家©mashupNY

▼4.5mの高さの大きなオークの扉の脇には「JE」の文字が

Jeffrey Epstein
©mashupNY

建物の歴史

建物は、建築家のHorace Trumbauer氏が、百貨店メイシーズの共同所有者で、タイタニック沈没事故で命を失ったイジドー・ストラウス氏とアイダ・ストラウス氏の息子、ハーバート・ストラウス氏のために設計した。しかしハーバート氏は1933年、完成の姿を見ることなく死亡してしまう。その後、相続人が1944年にカトリック教会に寄付した。1962年には、私立の幼稚園が購入した。1989年に、エプスタイン氏のメンターだった、Lブランズの創設者レスリー・ウェクスナー(Leslie Wexner)氏に1,320億ドルで売却された。ウェクスナー氏は改装に多額を費やしたが、一度も住むことはなかったという。

エプスタイン氏が住み始めたのは1996年。エプスタイン氏は同年から自身が所有していると主張していたが、2011年までウェクスナー氏のトラストが管理していた。90年の歴史で、実際に住んだのはエプスタイン氏だけだった。

売却金はどこへ

昨年6月、被害者に補償金を支払う「エプスタイン被害者補償プログラム」がスタートした。開始以来、150人以上の被害の申し出があり、5,000万ドルが支払われたが、先月、不動産の「流動性の問題」を理由に、新規の受付が停止された。

多くの被害者の弁護士を務めるブラッド・エドワーズ氏はCNBCに、マンハッタンの物件の売却について知らなかったとしつつ、「被害者に適切な補償を提供するための流動性の問題がまもなく解決されると聞いて嬉しい」と話した。

ニューヨークポスト紙によると、補償プログラムが支払いを停止したことを受け、ヴァージン諸島司法当局は、裁判所にエプスタイン被告の遺産財団が管理する資産の凍結を要求した。遺言執行人は、もし凍結されるならば補償金を支払うことができないと主張しており、売却益が補償金に使用されるには、不透明な部分も残っている。

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