4日、前日に続いて故ジェフリー・エプスタイン元被告に関連する300ページを超える裁判文書が公開された。
資料は、2015年にギレーヌ・マクスウェル受刑者と性的犯罪の被害の告発者の一人、バージニア・ロバーツ・ジュフレ氏との間で争われた名誉毀損訴訟に関するもので、申立文書、当事者や証人の証言録取、通信記録などから成る。
今回公開されたEメールから、ジュフレ氏が、ビル・クリントン元大統領がコンデナスト傘下の雑誌ヴァニティ・フェアに、エプスタイン氏の性犯罪に関する記事の出版を控えるよう圧力をかけたと主張していたことがわかった。
メールは、ジュフレ氏から英紙デイリーメールのジャーナリストだったシャロン・チャーチャー氏に送られたもので、その中で「昨日、ヴァニティ・フェアについてある程度調べた」とした上で、「ビル・クリントンがヴァニティ・フェアにやってきて、彼の親友のジェフリー・エプスタインに関する性的人身売買の記事を書かないよう脅した」と述べていた。
ジュフレ氏は一連のメールの中で、同誌が出版を予定していた英王室アンドリュー王子の記事に関連して、情報を提供するべきか、または写真を売るかどうかなどについて、チャーチャー氏に助言を求めていた。
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英紙テレグラフによると、ヴァニティ・フェアの元編集者、グレイドン・カーター氏は代理人を通じて「このようなことは絶対に起こっていない」と強く否定した。
なお、クリントン氏の名前は資料に繰り返し登場するが、不正行為の疑いはかけられていない。
クリントン氏側は以前からエプスタイン氏との関係を認めている。2019年に報道官を通じて、2002年から2003年に元大統領が自身の財団の仕事に関連してエプスタイン氏のジェット機を4回利用したことがあると声明で明らかにした。