暴露本を執筆か、ギレーヌ・マクスウェルの刑務所生活の様子は?

95

2022年6月に禁錮20年の刑を言い渡された日、「ジェフリー・エプスタインに出会ったことが、人生最大の後悔」と悔恨を滲ませたギレーヌ・マクスウェル受刑者。現在、真実を世間に知らしめようと刑務所で暴露本の執筆を進めているという。

マクスウェル受刑者は、1990年代から約10年間にわたって故エプスタイン元被告による少女らへの性的虐待に関与したとして、未成年者に対する性的人身売買罪を含む5つの罪で有罪評決を受けた。

2022年7月からフロリダ州タラハシーの連邦刑務所に服役している。

ニューヨークポスト紙によれば、同刑務所はセキュリティレベルが低く、受刑者のウェルネスに配慮した「レクリエーションやレジャー、ソーシャルプログラム」などのプログラムが充実しており、園芸や美容の見習いコースを含む職業訓練に参加することもできる。囚人の間では、フリスビーやフラッグフットボール、ピラティス、ヨガといったアクティビティが人気で、女性の受刑者は自由時間に、本や雑誌を呼んだり、MP3プレイヤーやラジオを手にすることも可能だという。

刑務所としては恵まれた環境だが、マクスウェル受刑者は、アクティビティに参加することもなく、引きこもって暴露本の執筆に夢中になっているという。

Advertisement

英紙デイリーメールによると、執筆を通じて「真実」を共有し、エプスタインとの関係について自分が「誤情報」と呼ぶところのものに対抗するとつもりだという。内部関係者は同紙に「彼女は本気で過ちを犯していないと思っていて、人々が本を読めば、起訴が取り下げられると考えている」と明かした。

先月機密が解かれた大量の裁判資料については、「すべて虚偽または誤った情報」だと主張し、囚人仲間らに無視するよう促しているともいう。

関係者によると、マクスウェル受刑者は執筆にタイプライターを使用し、刑務所内における図書館の仕事の立場を利用して、法律知識を懸命に学んでいる。原稿が盗まれたりリークされたりする妄想に取り憑かれており、執筆物をロッカーからロッカーへと移動させるなど慎重に扱っている。すでに書き終え、発表のタイミングを伺っている可能性もあるという。

社交会の頃の明るい性格は影をひそめ、憎しみに満ち、癇癪を起こしやすくなっているという。髪を染めず、身なりを気にしない様子で、「すべての自信を失い、1日中うろうろしている」と関係者は明かしている。

安息日のある日、蝋燭に火が灯る5分前に牧師のもとに姿を現したマクスウェル受刑者は、連絡が遅いと非難し、蝋燭を牧師に投げつけ、罵倒してその場を去ったことがあったという。

ロイター通信によると、マクスウェル受刑者の弁護士は、昨年2月に控訴裁判所に提出した書類で、政府は「公衆の怒り」に応えるために、自殺したエプスタインの身代わりとしてマクスウェルを起訴したと主張。起訴のタイミングや陪審員の偏見などの問題点を挙げ、事件を却下するか、再審を求めた。

これに対して、マンハッタンの第2巡回控訴裁判所は先月、マクスウェル氏の上訴の口頭弁論を3月12日に開くと発表している。