イーロンマスク

テスラのイーロン・マスクCEOは26日、ツイッターの投稿で、脱原発の議論に反発を示した。

マスク氏は「各国が原子力発電を強化するべきだ」と主張。続けて「国の安全保障の観点からすれば原発の閉鎖は非常識で、環境にも有害だ」と投稿した。

これに、あるツイッターユーザーが「原子力発電はクリーンかつ効率的で、その気があれば、化石燃料に完全に取って代わることができる。そうならないのは、いわゆる環境活動家たちがクリーンエネルギーを支持していないからだ。彼らは非人道的だ」とコメントすると、マスク氏は「本当に、悲しくも非人道的な人がいるものだ」と同調を示した。

米議会の昨年の報告書によると、国内では93基の原子炉が稼働し、電力供給全体の約20%を占めるが、2012年からの10年間で、12基が閉鎖され、2025年までにさらに7カ所を稼働停止することが決まっている。

国際原子力機関(IAEA)の統計によると、世界ではこれまでアメリカ、ドイツ、日本などを中心に203の原子炉が閉鎖されている。なお、年内に稼働中の原発3基をすべて停止するとしていたドイツでは、ロシアのウクライナ侵攻後のエネルギー不足を受け、稼働延長の議論が高まっている。

マスク氏はかねてから、化石燃料の代替となる電力源として核燃料を支持しており、特にロシアによるウクライナ侵攻の影響で、石油やガスの価格が急騰してからは原発の重要性を強く唱えている。

今年3月のInsiderのインタビューでは「明確にしておきたい。原発を閉鎖すべきでないのはもちろん、閉鎖した原発についても再稼働させるべきだ」と、原子力発電所の稼働率を上げるよう訴え、「電力供給において原発は最速の手段だ。今原発を閉鎖しようというのはクレイジーだ。自然災害に見舞われていない地域ならなおさらだ」と語っていた。

ただ、「もし大地震や津波が起きる地域にいるというなら、考えものだ」と、2011年の東日本大震災で起きた福島第一原発事故を連想させつつ、地域環境によっては一概に推進しないとしたうえで、「大きな自然災害のリスクがないなら、(脱原発を進める)ドイツはまさにそうだが、原発の稼働には何の危険もない」と述べた。

同インタビューでさらにマスク氏は、太陽光発電のような他の再生可能エネルギーの供給が安定するまでは、原子力発電は極めて重要になると話し、原発の閉鎖などは「完全に狂気の沙汰」だと見解を語った。