イーロン・マスク、DINKS自慢のカップルに厳しい一言

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「DINKS」(デュアル・インカム・ノーキッズ、双方収入があり子供のいない夫婦)のライフスタイルをSNSで披露したカップルが、ネットで批判を浴びている。

金融系インフルエンサーがXでシェアしたTikTok動画では、あるカップルが「わたしたちはDINKS!週末にTrader Joe’sに行って、ワークアウトのレッスンに参加する」「スキーやゴルフなどスノッビーな趣味がある」「思いつきでフロリダに行ける」「来年のバケーションはヨーロッパに行く予定」「8時間以上ぐっすり眠れる」「レストランでデザートと前菜をオーダーできる」などなど、DINKSライフのメリットを語る様子が撮影されている。

動画の投稿主は「将来50代から80代になって、このストラテジーを後悔するDINKsで溢れかえるだろう」とコメント。イーロン・マスク氏も「意図的に子供をもたない人々はひどい道徳観の持ち主。高齢になったら、他人の子供の世話になることを実質的に求めている。おかしいだろ」とリプライした。

このほかにも「妊娠適齢期を過ぎた後、20万ドルを費やして失敗におわった時のフォローアップビデオを見てみたい」「私たちはDINKS、8ドルのラテのために血筋を終わらせた」「白人の人口が減少するわけだ。われわれは家族よりも金を優先している」「自分たちを納得させるために動画を作っている」といった冷ややかなコメントが多数投稿されている。

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マスク氏らに対する反対意見もある。あるユーザーは、DINKSの純資産は、どの家族構成よりも高いことを示すデータを提示し、老後は他人の子供の世話になる必要はないと反論した。

また「私には子供がいないが、納税によって他人の子供の養育費を払っている。老後に彼らが支払うのは、フェアだといえる」「私も子供がいないけど、いま他人の”無償”の学費や給食代を負担している」など公平感をアピールするユーザーも。

DINKSは新しい概念ではないが、1月のタイムの記事によると、Z世代やミレニアル世代の間で、DINKSのライフスタイルをTikTokに投稿するのがトレンドとなり、それらを肯定的に捉えるを示す若者も多い。派生用語として、「DINKWAD」(ダブルインカム・ノーキッズ・ウィズ・ア・ドッグ)といった言葉も生まれている。

人口減少に危機感

マスク氏はこれまで、3人の女性との間に11の子供をもうけている。昨年7月には、ニューラリンク社の幹部シヴォン・ジリス(Shivon Zilis)氏との間に双子が生まれた。その際、SNSに「人口減少危機の助けになるようベストを尽くしている。出生率の崩壊は、文明が直面する最大の危機」と投稿していた。