NYファッション業界 マスクなどの製造に協力。新型コロナ拡大

ニューヨーク州では21時点で、新型コロナウイルスの感染者数が1万人を超えた。感染者の急増に伴い、医療機関におけるマスクや手袋、ガウンなどの個人保護具(PPE)の確保が急務となっている。

ニューヨーク市のビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長は19日の会見で、4月初頭には300万枚のN95マスクおよび5,000万枚の手術用マスク、15,000台の人工呼吸器、2,500万枚の手術用ガウンやオーバーオールが必要となると発表。連邦政府に早期支援を訴えていた。

マンハッタン地区のゲール・ブリューワー(Gale Brewer)区長は地元テレビ局NY1に対し、市当局と市内の服飾業界からの協力を得るための協議を行ったと明かした。
区長は、メーカーからは素材を入手でき次第、25,000枚の衣類を製造できると回答を得たと語っている。また、アメリカファッション協議会(CFDA)やITACなどの業界団体は、2,000以上の会員企業に対し、製造可能なアイテムや数量に関する調査を開始していると述べた。

アンドリュー・クオモ州知事も20日、医療用品の製造または供給が可能な企業に対し、割増金での購買や、事業資金の提供を行うと協力を呼びかけた。

「プロジェクト・ランウェイ」で名を馳せ、現在同番組の司会を務めるデザイナー、クリスチャン・シリアーノ(Christian Siriano)氏は、この呼びかけに対し、「われわれの裁縫チームが自宅で作業する。」と提案した。クオモ知事も「ありがとう!次に続くのは?ニューヨークよ、一緒にやろう」と感謝のメッセージを投稿した。
なお、州政府は21日の会見で、ニューヨーク市に100万枚のマスクを配布すると発表した。

ニューヨーク以外のデザイナーも、マスクなどの医療用品の生産を開始している。ニューヨークタイムズによると、アメリカン・アパレルの創業者ダブ・チャーニー(Dov Charney)氏はロサンゼルスの工場で、1週間に30万枚のマスクと5万枚のガウンを生産すると発表。ヴァージニア州を拠点とするスイムウェアメーカー、カーラ・コレット (Karla Colletto)もPPEの生産を開始する。シリアーノ氏やチャーニー氏らの生産するマスクは、医療現場で使用されるN95マスクではないが、一般的な医療用品不足を解消するものとして製造される。