トランプ陣営の前選対本部長が自殺騒ぎ、警察がタックルして拘束

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フロリダ州フォートローダーデールの警察は28日、トランプ陣営の前選対本部長、ブラッド・パースケール氏(Brad Parscale)を拘束する際の映像を公開した。

地元メディアによると、27日、パースケール氏の妻から、武器を持って家に立てこもった夫が、自殺すると脅しているとの通報があった。パースケール氏は、駆けつけた警察官によって拘束され、その後、病院に収容された。

動画では、妻のカンダイスさんが、夫が銃を手にしており、「ばかな振る舞いをしている」など、家の中の様子を警察官に説明している。また警察官が電話で、パースケール氏に武器を置いて出てくるよう説得する様子が撮影されている。

その後、警察官はパースケール氏を外に誘導することに成功。ビールを片手に、上半身裸に短パン姿で出てきたパースケール氏に向かって、地面に伏せるよう命じた。しかし、すぐに命令に応じないとみるやいなや、1人の警察官がすかさずタックル。「何もしてないじゃないか」と訴えるパースケール氏をうつ伏せにして、後ろ手に手錠をかけた。

パースケール氏の家からは、10丁の銃が発見されたという。

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タックルをした警察官は報告書で、パースケール氏のショーツのポケットは武器を隠し持つのに十分な大きさで、武器を持っていると考えたと主張しているという。

パースケール氏は、病院に収容されている。フロリダの州法では、容疑者が自身または他人に危険を及ぼす兆候を示した場合、警察が拘束することが認められているという。

なお、パースケール氏は今年7月に選対本部長から降格させられていた。

事件を受け、トランプ陣営の報道担当者は声明を発表。「彼とその家族をできるかぎりサポートする用意がある」と述べつつ「民主党や恨みを持ったリベラルの共和党による個人攻撃は、手のつけようがない。彼らは、自分たちがこの男と家族にした行いを恥じるべきだ」と非難した。