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ビル・ゲイツ 米国の新型コロナ検査結果「世界一役立たず」

9日、CNNのインタビューに出演したビル・ゲイツ氏は、新型コロナウイルス検査の結果判明の遅れについて、検査体制を改善しない政府の対応を批判した。

ゲイツ氏は「政府が、検査がどれだけすばらしいかを主張したいからといって、検査を改善させられないというのは衝撃的だ」と発言。米国は「世界で最も役に立たない検査結果を得るために非常に不公平な方法で、巨費を支払っている」と語った。

遅い結果に、タイムリーな検査と同額が支払われていると述べ、民間の検査機関が大量の被験者を獲得するインセンティブになっていると主張。3日後に結果が判明する検査には払い戻しをしないなどの措置について、政府に話をしたと述べた。

検査の問題に関して、政府は非を認めようとしていないと述べ、「修復について協議せずに、これほど検査が愚かな国は他にない」と語った。

ニューヨークタイムズによると、米国の1日あたりの検査件数は、1カ月前の64万件から約75万5,000件に増加した。しかし、多くの人が、公衆衛生の専門家が推奨する24時間から48時間以内に結果を受け取っていなという。専門家らは、ウイルスの拡散を効果的に阻止し、トレーシングを実施するために、迅速な判明が不可欠だとしている。

ハーバード大学やノースイースタン大学の研究者らが実施した世論調査によると、7月に検査を受けた人々の結果判明までの平均日数は4.1日だった。回答者のうち、10%が10日以上と答えた。

なお1日7万件前後の検査を行っているニューヨーク州では、検査結果の判明に最大2週間かかるケースもあり、市民からは不満の声が上がっている。

ゲイツ氏は、検査の価値は、陽性が判明した人物が、自主隔離をして感染拡大を抑えることにあると述べ、迅速な結果判明の必要性を強調。一方で「非常に裕福な人々は、結果がすぐにわかる検査にアクセスすることができる」と語った。

ワクチンに関して、2020年末または2021年前半に開発されるとの見通しを示した。

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