マンハッタン地下鉄 女性が背後から頭殴られバッグ奪われる

マンハッタンのイーストビレッジにある地下鉄駅で2日(日)、23歳の女性が頭部を殴られ、バッグを奪われる事件があった。

ニューヨーク市警察によると、午後5時55分頃、女性がLトレインの1Av駅から出ようと歩いていたところ、男が背後から近づき、側頭部を殴打した。男は、女性のバックパックを奪い、逃走した。

バックパックにはMacBook Airとデビットカード、クレジットカードが入っていた。被害者の女性は頭部が腫れたが、手当は受けなかったという。

警察は、容疑者は色白で、中肉、髭を生やしており、年齢は30歳前後と発表。現在、監視カメラの映像を公開し、容疑者の特定に協力を求めている。

地下鉄の24時間運行の再開を2週間後に控え、市民の間では安全性に対する懸念が高まっている。

ニューヨークポスト紙によると、今年、地下鉄では3件の殺人事件が発生している。2020年3月からの合計件数は10件に上っている。2014年から2019年の6年間に起きた殺人事件は合計10件だった。

1月から3月の重罪の件数は、前年比で53%減少したが、乗車率は63%減少している。さらに乗車率の減少に反し、重暴行罪は8.2%増加している。

3月に行われた世論調査によると、地下鉄の安全に満足している利用者は26%で、昨年9月から15%減少、2019年の第4四半期からは65%減少した。