イギリス国防省は27日、ウクライナへの軍事支援の一環で、 「ブリムストーン2」精密誘導ミサイルを送ったことを明らかした。
同省はツイッターに投稿した動画で、第99飛行隊が、ブライズ・ノートン空軍基地から「非公開の飛行場」への輸送任務を担っていると説明。輸送機に積載する様子などを公開した。
🎬 As part of its aid package, the UK has provided Brimstone 2 missiles, a precision-guided missile, to the Ukrainian Armed Forces.
— Ministry of Defence 🇬🇧 (@DefenceHQ) November 27, 2022
This aid has played a crucial role in stalling Russian advancements.
🇺🇦 #StandWithUkraine 🇺🇦 pic.twitter.com/SpVnWqeiVm
エルサレムポストが伝えたところによると、ウクライナは6ヶ月前に旧モデルの「ブリムストーン1」の提供を受けている。今年5月、トラックに積んだランチャーから、空中めがけて発射する複数の動画がSNSに出回っていた。
英国防省は、今回の動画で、ブリムストーンは従来、航空機の空対地爆撃に使用する精密誘導ミサイルとして設計されたとした上で、ウクライナ陸軍はこれを使用して、装甲戦闘車両や戦車に対する攻撃に成功していると効果を強調した。
#Ukraine: More footage of the covert ground launch system for UK-supplied Brimstone missiles, used by the Ukrainian Army- apparently a launch platform with 3 missiles loaded (Similar to an already known test rig) is placed on a truck chassis. pic.twitter.com/25N7SZlpvl
— 🇺🇦 Ukraine Weapons Tracker (@UAWeapons) May 15, 2022
新型が輸送された時期は明らかにされていないが、今月中旬、ブリムストーン2と指摘される動画が、SNSに投稿されている。
Some newly circulating footage of a Brimstone technical in action.
— Historical Firearms | Matthew Moss (@historicfirearm) November 15, 2022
We first saw Brimstone in action in May. A very short clip but there may be a glint from a different seeker head to the one previously seen in #Ukraine.
More on Brimstone:https://t.co/my8XDgyC4e pic.twitter.com/RjIUHZ4sip
製造元のMBDA社は、ブリムストーンミサイルは、戦闘攻撃機トーネードGR4に完全に統合されているほか、タイフーン戦闘機や将来型攻撃ヘリ、ドローン、海軍プラットフォーム、地上プラットフォームの展開も可能だとしている。高速移動車両や戦車、装甲車、掩蔽壕、高速戦闘艇など幅広い標的の攻撃に適している説明している。
ブリムストーン2は、一発17万5,000ポンド(約3,000万円)で、歩兵部隊や航空機、車両が発したレーダーを追跡して標的を爆撃することが可能で、さらにミリ波レーダーを使用し、事前にプログラムされたリストから標的を自ら選択して攻撃することができるという。
英紙The Sunによると、航空機から発射する場合の射程は60kmを超え、ヘリコプターでは40kmに達する。地上ランチャーからの潜在的な射程は、まだ明らかになっていないという。